1000-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Freud Evaluated / Malcolm MacMillan

全762ページに渡るフロイトの業績の徹底的な批判。アナ・Oは実は器質的な病気でブロイアーとフロイトの治療では全くよくなっていない、などゴシップ的な精神分析の側面を照らし出す。この反・精神分析へのすごい情熱、どこからわいてくるのだろう。Freud Ev…

フロイト著作集 精神分析入門 正・続

大学生の頃、神田の古本屋で買って読みました。誤訳、訳語の不統一、索引もないなど決定版とはいえません。ようやく新版のフロイト全集が刊行されるようです。期待しましょう。 「(外傷とは)短時間の間に刺激の増加が通常の仕方で処理したり解消したりできな…

フロイト

精神分析 Psychoanalysis 精神分析とは、ユダヤ人の精神科医フロイトによって創設された神経症の治療方法です。週4回から5回50分のセッションが自由連想法に基づいて行われます。自由連想法においては、患者さんは寝椅子に横になり、分析者は患者さんか…

内省心理療法入門/光元和憲

【購入数】★★★★★★★★★ 第1部 内省心理療法―わたしの歩み(神田橋セミナーでわたしの学んだこと 「うつ病」の診断を受けている30代女性のカウンセリング) 第2部 「グロリア」再考 第3部 イメージと言葉について考える(『となりのトトロ』考 試論 箱庭療法を考え…

内的世界と外的現実/オットー・F.カーンバーグ

【購入数】★★ 対象関係理論の入門として。メラニー・クライン、フェアバーンなどイギリス対象関係理論をジェイコブソン、マーラーを通じて自我心理学へと批判的に統合する。表現的VS支持的アプローチの対比、「ロミオとジュリエット」を題材に集団力動を扱っ…

境界例の力動的精神療法 / カーンバーグ

Love Relations -Normality and Pathology -(1995)

「愛情関係 −正常と病理−」 Otto F. Kernberg / Yale University Press 見てびっくりの愛についてのカーンバーグの論文集。カーンバーグって本当にまじめな人なんですね。序文に「いつも攻撃性についてばっかり書いてないで、愛についても書きなさい」と知人…

対象関係論とその臨床/オットー・カーンバーグ

一世を風靡した境界パーソナリティ傷害論を含む論考。対象関係論とその臨床O.カーンバーグ 前田 重治 岩崎学術出版社 1983-01売り上げランキング : 192,912Amazonで詳しく見るby G-Tools

Reference

Theory

内的世界と外的現実第1章 内的精神構造の概念化 ■1930年代の境界例の考え方 1)分裂病との境界 境界分裂病 borderline schizophrenia (Ekstein) 偽神経症的精神病 Pseudoneurotic schizophrenia (Hoch & Polatin) 潜在精神病 latent schizophrenia (Federn…

Overview

精神分析家。1928年9月10日ウィーンにて出生。1939年にナチスの迫害を避けてチリに移住。1959年にアメリカで研究を始め、1961年に移住。自我心理学全盛だったアメリカにクライン理論を批判的にとりいれ、折衷的対象関係理論を構築する。境界例の概念を境界人…

甘えの構造/土居健郎

【購入数】★ 精神分析なんかをよく知る前に読んでいました。大ベストセラーだったんですけど、今の若い人なんかは読んでるのかな? バリントの受身的対象愛とシンクロする日本生まれの精神分析概念「甘え」を描いた著作。「甘え」の構造 [新装版]土居 健郎 …

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土居健郎 精神分析

精神分析/土居健郎

【購入数】☆★★★★ 講談社学術文庫。手軽な値段で読めるが、内容は深い。ベテランにもお勧めの一冊。 神田橋條治先生の「治療のこころ」、中井久夫先生の「関与と観察」にもお勧め文が掲載されています。精神分析土居健郎講談社 1988-11売り上げランキング : 6…