2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

暴力・虐待・ハラスメント/藤本修 編著

p.19 Rollo May のことがロロと表記されていて、親しみやすさ倍増・・・というわけじゃないですよね。多分。 まあメイと表記しても「となりのトトロ」のメイちゃんを連想してラブリーなことに代わりはないのですが。僕は著作を読んだことはないのですが、ホ…

すいぞくかん/谷内こうた

しずかでちょっとさびしい水族館の雰囲気にぴったりの絵本です。おすすめです。すいぞくかん谷内 こうた 講談社 1987-11売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools

健康の科学 第1回

下記の書籍を参考に「となりのトトロ」を題材にして、象徴的解釈、正常と異常などについて講義しました。 光元先生の書籍は何度もお薦めしていますが、神田橋條治先生のスーパービジョン、「グロリアと3人のセラピスト」におけるロジャーズ批判、「となりの…

普通の人々

上記の本でも紹介されていました。兄の事故死というトラウマを抱えた青年の家族の物語です。僕も以前看護学校の精神保健の教材で使ったことがありました。1500円はお買い得ですね。普通の人々ドナルド・サザーランド ロバート・レッドフォード メリー・タイ…

自殺未遂/高橋祥友

精神科医の高橋先生は自殺学に関しては日本の第一人者といって良いでしょう。 歌手の岡田由希子さんの自殺の前には自殺未遂があったのでしたね。その時に精神科コンサルテーションがきちんと行われていれば・・・自殺未遂―「死にたい」と「生きたい」の心理…

τになるまで待って/森博嗣

Gシリーズ第3弾。犀川先生、秒殺で謎を解決です。最後のシーンはやっぱりXXXXXってことでしょうか。τになるまで待って森博嗣 講談社 2005-09-06売り上げランキング : 167Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 Θ(シータ)は遊んでくれたよ Φは壊れたね 九月は…

報道2001

TV

アメリカ医療の光と影。混合診療の問題。

愛書日記/梨木香歩

今日の読売新聞の読者欄にエッセイが掲載されていました。読書の秋でお勧めの本を紹介していますが、なかなか渋い選択です。今あわただしいので、もう少し落ち着いたらゆっくり読んでみたいですね。そういえば梨木さんの新刊も出ていますし。春の海―随筆集宮…

誤診だらけの精神医療/西城有朋

【購入数】★ タイトルからだとユーザーからの精神医療告発の書かと思いますが、著者は精神科医です。大まかに言えば一般向けに操作的診断法や、精神医療におけるコスト感覚を推奨した本です。 本論とはあまり関係ありませんが、あとがきに、下記のような記述…

downplay 重視しない

フロイト=ラカン/新宮一成・立木康介 編

冒頭でフロイトの用語の新訳、「夢判断」に代わり「夢解釈」、「快感原則に代わり「快原理」、「リビドー」の代わりに「リ]]ビード[[」などを使う旨述べられているが、それに関する説明はない。まあきかれればあらかじめ念入りに削除されているのだとか、何…

夢生活/ドナルド・メルツァー

ベティ・ジョセフの「心的平衡と心的変化」、マテ・ブランコの「無意識の思考」、「現代クライン派入門」、「現代クライン派の展開」、「入門メルツァーの精神分析理論」(近刊)と、この1,2年のクライン派関連の出版には驚くべきものがありますね。やっぱり…

カウンセラーのための基本104冊/氏原寛・下山晴彦・東山紘久・山中康裕 編

昔出ていたものの改訂新判です。104冊中の40%弱しか読んでませんでした。不勉強ですね。 あの・・隣接領域(心理学一般) 心の多層性・多角性を理解するために の半分がユング派関連書籍であんまり多様じゃないのですが・・・まあ、この顔ぶれでは仕方ないで…

開業して一人前

つなでさんばかりに絡んでしまって申し訳ないんだけど、私の関心事とも重なるのでご容赦ください。 つなでさんのブログで氏原先生の心理が「開業して一人前」という発言を読みました。確かに開業できるだけの実力をつけるという意味では正しいのだけれど、例…

心理職の責任

元上司かりぶ氏よりコメントを戴きました。心理職が責任を引き受けるということには賛成です。そのために法整備が必要とも思っています。そういう法的側面とセラピーの技法的な問題は別に検討した方が良さそうです。

脳画像でみる「うつ」と「不安」の仕組み/ダニエル・エイメン リサ・ラウス

【購入数】★ SPECT(単光子放射型コンピュータ断層撮影法)によって脳の画像診断によってうつのタイプを分類。帰ってきた人間機械論という感じです。なにか気分変調があれば、みんな脳のこの部分がと還元されていくわけですね。「精神」=こころの障害というこ…

500万円でやめとけ・・

ミリオネアを見るたびに、え、250万円のために400万円かけるの?250万円のために650万円をかけるの?と思ってしまいます。つまらないですね。 (昔のものまねの採点で10点、10点、10点・・・それを足すな!と思ってしまうのと同じ。システムは改善されたみた…

副交感神経 parasympathetic nerve

愛する人を失うとどうして死にたくなるのか/下園壮太

著者は自衛隊初の心理幹部。前の著作を読んだときは何となく精神科医かと思っていたのですが、違いました。題名はちょっとあざといですが、一般向けに書かれた愛する人に先立たれた人々のためのノウハウ本です。自衛隊という職場のせいか、EMDRなど具体的な…

トラウマへの対処/J・G・アレン

心的外傷に関する包括的なテキストブック。 p.97 Princess だったら「王女」じゃなくて「お姫様」と訳してほしい。 トラウマへの対処―トラウマを受けた人の自己理解のための手引きJ.G.アレン 誠信書房 2005-03売り上げランキング : 393,894Amazonで詳しく見…

内田樹先生

読売新聞夕刊にフェミニズム関連の記事が出ていました。

「医療モデル=病因除去モデル」の弊害

psy

つなでさんが狭義の「治療」にとらわれてしまうのもわからなくはありません。臨床心理学の中核モデルとして「成長=発達モデル」が置かれるとき、それに対置されるのが医療モデル=病因除去モデルなのですから。 だけどそんなモデル、はっきり言って古すぎる…

家族力の根拠/亀口憲治

欧米の家族療法は、まあびっくりするものが多いというか、時についていけないことも多々ありますが、亀口先生のアプローチは日本文化になじんだ常識的なアプローチで安心して読むことができます。家族力の根拠亀口憲治 ナカニシヤ出版 2004-11売り上げランキ…

7700人の患者を隔離 精神科病院の実態調査(中国新聞)

psy

読売新聞記事と同じ情報源から他紙も報道していますね。見出しとしてはこちらの方が適切かな。 http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2005100301003443_National.html id:woeswar さんが詳しく書いておられますが、精神科救急医療は隔離室抜きでは困難で…

心理職のアイデンティティと疎外

psy

つなでさんが心理職が「治療」などの医学用語を使うことの問題点を指摘されています。心理職のアイデンティティ形成のためにはわかりやすい方策なのですが、現実に運用されるといろいろな問題点が生じてきます。 僕が「心理臨床学研究」に投稿したときのこと…

CAMPUS HEALTH 42(3) 2005.9

psy

第43回全国大学保健管理研究集会プログラム抄録集です。 シンポジウム 大学生における自殺の予防と対応 「精神療法のプロセスにおける自殺の危機」 という演題を発表します。下記のようなわけで「精神療法」という言葉を敢えて使っています。 個別のポスター…

Canon EOS Kiss デジタル N ブラック Wズームキット

デジタル一眼レフです。7万円で型落ちのやつを買おうかと思っていたのですが、ただいまキャンペーン中でウエストポーチ+三脚つき、1万円キャッシュバック、実売10万円で望遠レンズつきにつられて新しい方を買ってしまいました!まあ写真に関しては便利にな…

離婚を乗り越える/小田切紀子

離婚後の男女及び子どもへのインタビュー、及びサポートグループに関する研究です。離婚を乗り越える―離婚家庭への支援をめざして小田切 紀子 ブレーン出版 2004-09売り上げランキング : 177,831Amazonで詳しく見るby G-Tools

児童虐待の心理治療/黒川昭登

何だか間違ったものを借りてしまいました。児童虐待があると認めても児童相談所への通報を検討しようともしていないみたいだし、母親が統合失調症という診断を受けていても主治医と連携していないみたいだし、とても全部読む気になりませんでした。従ってア…

県立精神医療センター病院長 丸田俊彦さん

psy

自己心理学の日本への紹介で有名な丸田先生が帰国されて、埼玉県精神医療センター病院長になられたようですね。 http://mytown.asahi.com/saitama/news01.asp?c=5&kiji=1463 アマゾンでみてみたら「コフート理論とその周辺」も絶版みたいですね。ユーズドで9…