2005-01-01から1年間の記事一覧

ロールシャッハ解釈の諸原則/アーヴィング・B・ワイナー

エクスナー法によるロールシャッハ解釈の方法が詳述されています。馬場礼子先生の御著作も引用されていますね。 p.9 「1992年にロールシャッハが亡くなった後」→1922年 なぜかはてなのキーワードの記述も1992年でした。 ロールシャッハ解釈の諸原則アーヴィ…

「分裂病」の消滅/内海健

デリダなど現代思想がいろいろ引用されて難解です。「精神科臨床とは何か」の明快さがあらためで実感されます。 時間論は面白いな。「夢の分析」のように、近代になって失われた神秘体験としての超越性とは対極に、近代になって初めて生まれた未来感覚として…

日本人間性心理学会で『心理資格問題をめぐる報告と検討の会』の開催を理事会が否決

2005年9月23日〜25日九州大学で日本人間性心理学会が九州大学で行われました。理事の實川幹朗氏が『心理資格問題をめぐる報告と検討の会』の臨時開催を提案をしましたが、理事会はこれを却下しました。 あくまで開催を求める實川氏側と、それを阻止しようと…

より効果的な心理療法を目指して/日本ブリーフサイコセラピー学会 編

【購入数】★★★ 2001年11月2日〜4日に行われた第2回環太平洋ブリーフサイコセラピー会議の報告です。参加者は豪華な顔ぶれですね。故・小此木啓吾先生、下坂幸三先生はじめ精神分析関連の人も結構参加されていて、精神分析とブリーフの二つの視点から事例を見…

脳とクオリア/茂木健一郎

脳とクオリア―なぜ脳に心が生まれるのか茂木健一郎 日経サイエンス社 1997-04売り上げランキング : 15,138Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 心を生みだす脳のシステム―「私」というミステリー 脳の中の小さな神々 脳内現象 意識とはなにか―「私」を生成…

沼地のある森を抜けて/梨木香歩

梨木香歩さんの最新長編。第1章「フリオのために」のみ雑誌発表済み。沼地のある森を抜けて梨木 香歩 新潮社 2005-08-30売り上げランキング : 699Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 ぐるりのこと 丹生都比売 村田エフェンディ滞土録 春になったら莓を摘…

健全な肉体に狂気は宿る/内田樹 春日武彦

神戸女学院の内田樹先生と精神科医の春日武彦先生の対談集。 内田先生と神田橋先生の身体論はどこか重なる気がする。やっぱり中村天風つながりかな。健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体内田樹 春日武彦 角川書店 2005-08売り上げランキング : 5,911Ama…

臨床心理学 Vol.5 No.6 統合失調症の心理療法

【購入数】★★ 統合失調症の心理療法というテーマも興味深かったのですが、注目は書評欄。 松木邦裕先生の「私説対象関係論的心理療法入門」の書評の担当者が、放送大学の大場登先生。なかなかにくい演出です。かつて大場先生の「ユングのペルソナ再考」の書…

こども、こころ学/石川憲彦

【購入数】★★ 元同僚の精神科医、石川憲彦先生の最新作です。子どもへのさまざまなステレオタイプ、診断主義への反論のエッセイです。 Key Words トーマス・S・サズ「狂気の思想」 こども、こころ学―寄添う人になれるはず石川 憲彦 ジャパンマシニスト社 200…

羅針盤解散

ドラマーのちゃいなさん(DMBQ)の交通事故死で、羅針盤も解散するようです。残念です・・・ http://8157.teacup.com/gyuune/bbs

きみもきっとうまくいく/キャスリーン・ナドー エレン・ディクソン

きみもきっとうまくいく―子どものためのADHDワークブックキャスリーン ナドー エレン ディクソン Kathleen G. Nadeau 東京書籍 2001-06売り上げランキング : 16,328Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 読んで学べるADHDのペアレントトレーニング―むずかし…

セラピーをスリムにする!/吉川悟

吉川先生とはお仕事で数度ご一緒したことがありますが、このプロ意識は見習わないといけないなと思います。システムズ・アプローチに出会う前、「失意のどん底」にあった吉川先生がであったのが中久喜雅文先生の「緊急家族療法」だったというのが面白いです…

ためらいの倫理学/内田樹

【購入数】★ 上野千鶴子氏、藤岡信勝氏の批判面白く読みました。またわからないラカンをわからんと言い切るいさぎよさは、ラカニアンの偉さの対極にあってシンパシーを感じます。 しかし、1年で文字2ギガバイトぶん文章を書くというのは尋常なことじゃありま…

すべてをこころの糧に/村瀬嘉代子・青木省三 編著

【購入数】★ 大正大学の我が国を代表するサイコロジストの村瀬嘉代子先生と、川崎医大の青木省三先生が編集する一冊。登場する精神科医は何だか青木先生と共通のゆったりした感覚があってよい感じです。 地域精神医療の中で面接の枠に悩む心理職の姿に開業精…

ぐりとぐら 絵はがきの本

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「伝統」とは何か/大塚英志

戸籍、クリスマス・ツリーなど創作される伝統に、精神分析の事後性を重ねて読む。 Key Words 秘密結社、取子名前、木村敏、貰い子妄想、血統妄想、柳田国男、折口信夫 とは何か大塚 英志 筑摩書房 2004-10-06売り上げランキング : 47,081Amazonで詳しく見るb…

nom de guerre 偽名

アニメと思春期のこころ/西村則昭

【購入数】★ ユング派の立場からアニメのヒロインを分析しています。 エヴァンゲリオンに関しては、去勢をキーワードに分析しています。去勢されたゲンドウの死がシンジくんを精神崩壊から救っている、って本当かな? また著者は映画版、最終シーンのアスカ…

警告!あなたの精神の健康を損なうおそれがありますので精神科には注意しましょう/ウィリアム・グラッサー

何だか凄いタイトルですが、中身はもっと過激でした。過去に受けたアンケートでサイコセラピーの流派を問うところに「現実療法」という項目があったりして、存在自体は知っていましたが、こういう内容だと言うことは知りませんでした。 グラッサー博士は精神…

I'm a cock.

フロイト風には考えないでください。僕も勉強させていただいている「心理学の本(仮称)」の「我が名はドゥールーズ」というエントリで取り上げていただきました。「にわとり」とはそこで戴いた名前です。 鶏口となるとも牛後となるなかれ、時にはぴよぴよとチ…

中国の歴史08 疾走する草原の征服者 遼 西夏 金 元/杉山正明

遼、西夏、金、元と並んだら、誰しも元がメインと思うでしょうが、さにあらず。元代にあてられたページは五分の一強にすぎません。ほとんどはキタイというか遼史に当てられています。タイトルの遼・西夏・金・元の遼も「キタイ」に変えたいと言ったのではな…

DMBQのドラマーが米で事故死

少年ナイフ、羅針盤、想い出波止場でも活躍していた人のようですね。残念なことです。 http://news.goo.ne.jp/news/nikkan/geino/20051109/p-et-tp0-051109

映画は死んだ/内田樹・松下正己

僕が読んだのは旧版でしたが、新版が出ているようですね。 「体内の蛇」原型、フェミニズム/反フェミニズム映画としての「エイリアン」シリーズという視点が面白かったです。映画の本は最初のしか見ていないのですが・・・新版 映画は死んだ―世界のすべての…

大塚英志氏のシンポジウム乗っ取り

見てみたかったな。昔のG.I.S.M.のコンサートを連想しました。 http://chiruda.cocolog-nifty.com/atahualpa/2005/10/post_c459.html

「死」を子どもに教える/宇都宮直子

Key Words アルフォンス・デーケン、サナトロジー、death education 「死」を子どもに教える宇都宮 直子 中央公論新社 2005-10売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools

もう悩まなくていい/熊木徹夫

【購入数】★ タイトルはどうかと思いますが、インターネットを利用した精神科医の狡獪な闇相談、違った・・・公開悩み相談です。なかなか勇気ある試みですね。 Key Words インターネット相談、鉄道運転手のストレス、DV、精神科医の倫理、向精神薬の官能的評…

子育てはなぞとき/内田良子

【購入数】★ 就学前の子どもの教育の部分に関しては、うなずく部分が多いのですが、不登校の問題になると僕とは意見が合わない部分も結構ありました。子どもが理想化され、学校が脱価値化されるのですが、例えば義務教育を廃止したら教育がうまくいくかとい…

精神科ER救急救命室/備瀬哲弘

府中病院のER(救急外来)を訪れる精神科救急の患者さんに関する現役の精神科医のノンフィクションです。タイトルはテレビ番組を意識していますが、精神科専門のERがある訳ではありません。 僕のつとめていた病院も精神科救急はやっていましたが、やはり都市部…

うつ病を体験した精神科医の処方せん/蟻塚亮二

【購入数】★★★ タイトル通りの内容ですが、著者はうつ病の体験の一方で弘前市長選立候補などエネルギッシュな顔も持っているようです。 なぜか昨日に続きイギリスの精神分析家で神田橋條治先生のスーパーヴァイザーだった John Padel の名前をこの本にも発見…

99歳精神科医の挑戦/秋元波留夫

一世紀も生きるというのは凄いことですね。西丸四方先生よりもさらに高齢の著者は1906年生まれの精神科医です。若い頃には島田清次郎の「地上」を読み、東大の医学部にはいって石田昇の「新撰精神病学」を読んで、精神医学を志し、石田昇がアドルフ・マイア…