2006-08-19から1日間の記事一覧

絵小説/皆川博子 宇野亞喜良

皆川博子が好みの詩の一編を宇野亞喜良に渡し、宇野がそれをもとに絵を描き、今度はその絵からイメージした物語を皆川が書くという趣向の短編集。 ちょうど今三浦雅士の長編評論「出生の秘密」を平行して読んでいて、そこで取り上げられているのが丸谷才一の…

潤一郎ラビリンス Ⅱ マゾヒズム小説集/谷崎潤一郎

「谷崎潤一郎伝」に刺激を受けて、図書館で探してみましたが、何と開架には谷崎潤一郎全集が置いてありませんでした・・・ 仕方ないので文庫を借りてきました。古色蒼然としたマゾヒズム小説・・・もう少しいろいろ読んでみないと谷崎文学はわかりませんね。…

村上春樹論/大塚英志

期待していましたが、すでに他の著作で発表されたものの再録が多く、全体的なまとまりが欠けていて残念。村上春樹論―サブカルチャーと倫理大塚 英志 若草書房 2006-07売り上げランキング : 153503Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 初心者のための「文学…

「べてるの家」から吹く風/向谷地生良

【購入数】★ 「浦河べてるの家」を支える「公私混同」ソーシャールワーカーの向谷地さんのはじめての単著。 ナラティヴ・セラピーなど学術面を押し出すことはないのですが、外在化や関わりのアイディアが読みやすいエピソードの中に見いだすことができます。…