2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

臨床心理学 第6巻第1号

【購入数】★★★★★ 本日(1月6日)、金剛出版から送っていただいたものが届きました。いくらアマゾンで検索しても出てこないと思ったら、この号からナンバー数表記になっていました(2007年1月現在また元の表記に戻っています)。献本いただいたので、例によってし…

キリストの勝利 ローマ人の物語 14/塩野七生

コンスタンティウス、ユリアヌス、司教アンブロシウスの三章からなる。 台頭するキリスト教の前に、皇帝テオドシウスはもはや背景に追いやられる。 テオドシウスの死によるローマ帝国の東西分裂まで。キリストの勝利 ローマ人の物語XIV塩野 七生 新潮社 2005…

性虐待の父に育てられた少女(わたし)(朝日新聞記事)

http://book.asahi.com/navi/TKY200601300108.html まだ未読ですが、記事によれば性虐待の記憶が蘇ったのは30歳を過ぎてからで、父親もこの記憶を事実と認めて謝罪しているようです。性虐待の父に育てられた少女(わたし)―蘇生への道川平 那木 解放出版社 200…

心理学とポストモダニズム/シュタイナー

p.11 ボルグ(Borg)の小説にみられる迷宮的テーマ やっぱりボルヘス Borges の事かな。しかしこの後の訳文で、ちゃんとボルヘスがでてくるしなぁ。謎です。 心理学とポストモダニズム―社会構成主義とナラティヴ・セラピーの研究シュタイナー クヴァル Steiner…

イヴェント 「ACT(Active Community Treatment)について考える」

psy

臨床心理学会の関東委員会でACTについて取り上げるようです。学会員でなくても参加できるようなので関心のある方はどうぞ。 第3回 関東委員会のお知らせ 2005年7月9日に行われた第2回関東委員会は、「事例検討」を巡る様々な課題について活発な意見が交わさ…

心を商品化する社会/小沢牧子・中島浩籌

【購入数】★ 心理主義批判を商品化するのとどこが違うの? アルチュセールの名前がここにもあって少し驚いた。 こういった主体のあり方や責任を問う問題のたて方は、警察官が行う職務質問や尋問の形式に告示している。(アルチュセール 1970年) 妻を殺害した…

XOOPS入門/坂井恵 天野龍司

もうだいぶ前からPHPの使えるサーバーに移りたいと思っているが、実現していない。 ブログ以前に書いていた精神分析のまとめみたいなものを wiki を使ってやってみたいからだけど、何分にもサーバーだの SQL の設定が素人なものだからめんどくさくて放置状態…

構築主義とは何か/上野千鶴子 編著

この本が売れたので「脱・アイデンティティ」が出版されたようです。野口裕二さんが「臨床のナラティブ」という一章を書いています。 逸脱の医療化(Conrad & Schneider 1980) 物語の書き換え(White & Epston) 無知のアプローチ(Anderson & Goolishan) Reflec…

失踪日記/吾妻ひでお

ロリコン・SFマンガ家の吾妻ひでおの失踪−ホームレス生活、そしてアルコール依存症として精神病院入院体験が描かれています。いやあ、吾妻ひでおの絵が懐かしい。アルコール依存症の幻覚の描写が何とも恐ろしいです。失踪日記吾妻 ひでお イースト・プレス…

現代思想冒険者たちSelect 鏡像段階 ラカン/福原泰平

現代思想冒険者たちSelect 鏡像段階 ラカン福原 泰平 講談社 2005-04-13売り上げランキング : 89,332Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 現代思想冒険者たちSelect アレント 公共性の復権 ラカン 哲学空間のエクソダス 知の教科書 フロイト=ラカン 斜めか…

ナラティヴ・セラピーの冒険/小森康永

ナラティヴ・セラピーの冒険デイヴィッド エプストン David Epston 小森 康永 創元社 2005-02売り上げランキング : 118,852Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 心理臨床と倫理 臨床心理学的地域援助の展開―コミュニティ心理学の実践と今日的課題 ナラティ…

学生相談研究会議 2日目

psy

大人が立ちどまらなければ/小柳晴生

【購入数】★★★★ 1章 大人の不安が子どもに投影されている 2章 「自分という他人」とつきあう作法 3章 「自分とつきあう時間」を持っていますか 4章 人は完全でなくても生きられる 5章 なぜ今、カウンセリングが求められるのか 6章 家庭の絆を創造する時代 7…

学生相談研究会議

psy

広島に出張です。

ほとんど記憶のない女/リディア・デイヴィス

アメリカの翻訳家であり作家の、リディア・デイヴィスの短編集。フーコー、ブランショ、プルーストの英訳をやっているだけあって、フランス文学のシゾイド的な雰囲気が漂っています。そんなに厚い本ではないのですが、なんと51もの短編が詰まっています。 ま…

昔話のコスモロジー/小澤俊夫

【購入数】★ これですね。>ぽっきさん。ご指摘ありがとうございます。ちょうど、今日「パンダコパンダ」を題材に講義で異種婚姻譚の話をしたばかりです。共時性、共時性・・・。大塚英志さんの「猿婿入り」に関する考察でも取り上げようかと思ったのですが…

心と行為/西阪仰

社会学にもいろいろあるのですね。著者はヴィトゲンシュタイン派エスノメソドロジストだそうです。箱庭療法などの会話の詳細な分析でした。心と行為―エスノメソドロジーの視点西阪 仰 岩波書店 2001-03売り上げランキング : 322,591Amazonで詳しく見るby G-T…

人間・臨床・社会/日本社会臨床学会

正しい専門性否定っていうのは、学会なんか解散して、当事者活動として専門家の利用を拒否することだと思う。小沢牧子氏の少女マンガの内面性の獲得をバーチャルなものとして、対極の現実の人間関係を特権化するやり方にはあきれる。人間・臨床・社会日本社…

はじめての構造主義/橋爪大三郎

現東工大教授の橋爪先生による文化人類学者レヴィ・ストロースを中核に置いた構造主義入門。構造主義の四銃士とは、内田樹先生の「寝ながら学べる構造主義」では、レヴィストロース、ラカン、フーコー、バルトだったけど、この本ではバルトの代わりにアルチ…

ラカンの仕事/Bice Benvenuto ロジャー・ケネディ

原題は"The Works of Jacques Lacan" workが複数だから「仕事」というより「著作」と訳すべき。内容もラカンの主著作を解説している。版元の意向でこういうタイトルにすることもあるかもしれないが、解説でふれたほうがよいでしょう。 著者のひとり、ベンヴ…

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。/川上弘美

一月某日 雨 謎の「ハワイアン・ブルー・ダイアモンド」を検索する。レッド・インパルスみたいなものらしい。 一月某日 晴れ 川上弘美さんの80%ほんとうの日記を読む。検印は印刷か、それとも弘美さんが押したのかとおもってじっと見つめる。東京日記 卵一…

ダビンチ・コード(下)/ダン・ブラウン

正月休みで下巻の最初で止まったままになっていましたが、ようやく読み終わりました。ダ・ヴィンチ・コード (下)ダン・ブラウン 越前 敏弥 角川書店 2004-05-31売り上げランキング : 438Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 Angels & Demons ダ・ヴィンチ…

90分でかかるデリダ/Paul Strathern

ほんとうに90分でわかる訳じゃありませんが、定価千円くらいでこういう高尚な思想に触れられるのも良いかも。関連商品にも出ていますが、同じ著者で90分でわかるシリーズがたくさん出ています。90分でわかるデリダポール ストラザーン Paul Strathern 浅見 …

心理学論の新しいかたち/下山晴彦 編著

下山先生の序文、松見先生のアメリカの専門家養成過程の章、社会構成主義を扱った章だけ読みました。 社会構成主義の対立概念は、論理実証主義。ブログだとか論文だとか表現に関わらない客観的な事実があるはずというのが論理実証主義。ブログでの主張は、ブ…

電車に乗れない人たち/松本桂樹

【購入数】★ パニック障害に関してわかりやすく解説し、対応についてまとめた本。当事者の人に良いと思います。 塩酸イミプラミン(三環系抗うつ剤;トフラニール、イミプラミン) 驚悸(江戸時代) 青斑核 nucleus loci cerulei の萎縮・過敏化によるノルアドレ…

hiatus 裂け目、中断

be compounded こじれる low slung 車体の低い in mesh 歯車がかみあって prowess 勇敢さ subsidy 補助金 subsidiary 系列会社 capsize 転覆させる hull 船体 dispatch 派遣 flotilla 軍艦 at odds 不和で outfit 装備 convection 対流 invertebrate 無脊椎…

I LOVE YOU/伊坂幸太郎 他

伊坂幸太郎「透明ポーラベアー」だけ読みました。はやく「砂漠」が来ないかな。I love you伊坂 幸太郎 石田 衣良 市川 拓司 祥伝社 2005-07売り上げランキング : 2,214Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 エソラvol.2 砂漠 死神の精度 小説現代特別編集 …

13歳のハローワーク/村上龍

初期の頃の作品は結構読んでいたのですが、いつのまにか説教くさいか、グロテスクかどっちかと感じられるようになってしまい、小説の方はご無沙汰の村上龍さんです。こういうところの商才の鋭さは凄いですね。さすがに全部読む気にはなりませんが、臨床心理…

心理学の最前線/ジョナサン・ミラー編

BBCの心理学者へのインタビュー番組を書籍化したもの。精神科医トーマス・サースの項だけ読みました。精神疾患全否定論です。現実療法を思い出しました。サースはヨークシャーの切裂魔、ピーター・サトクリフ(売春婦など13人を殺害)が裁判において妄想型精神…

Paul Janet (トリビア)

TV

なんで「ジャネー」と延ばすんだろう。心的自動症、解離などの研究で有名な心理学者ピエール・ジャネのおじさん。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%8D