2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

危ない食卓―十九世紀イギリス文学にみる食と毒/横山茂雄 編

横山茂雄先生は奈良女子大英文学の研究者であり、本業としてはトマス・ド・クインシー、ウィルキー・コリンズの翻訳、それからゴシック関係ではこんな著作もありますが・・・。異形のテクスト―英国ロマンティック・ノヴェルの系譜横山 茂雄国書刊行会 1998-0…

カフカの夢分析/フェリックス・ガタリ

先日図書館でたまたまカフカの恋人だったミレナ・イェセンスカの伝記『カフカの恋人ミレナ』を手に取りました。『ミレナへの手紙』という巻がカフカ全集にあることは知っていたけど、読んだことはなくて、なんとなくさえない保険会社の社員カフカの垢抜けな…

気になる本

インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]白田 秀彰ソフトバンククリエイティブ 2006-07-15売り上げランキング : 40142Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書) コモンズ インターネ…

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Gabbardの演習林−心理療法・精神医療の雑記帳 森田療法と共に

超・美術鑑賞術/お金をめぐる芸術の話/森村泰昌

超・美術鑑賞術/お金をめぐる芸術の話 (ちくま学芸文庫)森村 泰昌筑摩書房 2008-10-08売り上げランキング : 109758Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366) (光文社新書) ファッションの二十世紀 (集…

気になる本

カレン・カーペンター―栄光と悲劇の物語Ray Coleman 安藤 由紀子 小林 理子 福武書店 1995-02売り上げランキング : 159424Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 リメンバー・ザ・カーペンターズ~クロウス・トゥ・ユー~ [DVD] ライヴ・イン・ジャパン〜イエ…

イギリスの心理療法への国家統制反対サイト

ALLIANCE for Counselling and Psychotherapy

掲示板復旧

していただいたようです。ありがとうございました。

ローマ亡き後の地中海世界(上)/塩野七生

歴史書ではなく小説に過ぎないなどいろいろ批判もある塩野七生さんの『ローマ人の物語』の続編。上下巻で、西ローマ帝国滅亡後の地中海世界を追っています。ローマ亡き後の地中海世界(上)塩野七生新潮社 2008-12-20売り上げランキング : 550Amazonで詳しく見…

スクール・アタック・シンドローム/舞城王太郎

ソマリアの暫定大統領が帰国したというニュースが昨日の新聞を飾っていたから、というわけじゃないけど書き下ろし短篇『ソマリア・サッチ・ア・スウィートハード』を読む。のこりの二つの短篇は『みんな元気』に掲載されてたもので、ちょっと中途半端な短編…

医療における心理職の役割を考えるセミナー

セミナーのお知らせが来ていたので転載します。興味のある方はどうぞ。 東京大学臨床心理学コース下山研究室では、 医療と臨床心理学のより良き協働関係の構築を目指して、 セミナーを開催しております。 第4回として、国立精神保健研究所の金吉晴部長に招待…

気になる本

集中講義・精神分析 上 (1)藤山 直樹岩崎学術出版社 2008-11売り上げランキング : 57566Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に ナルシシズムの精神分析―狩野力八郎先生還暦記念論文集 解離性障害の治療技法 …

封印作品の謎/安藤健二

雑誌に取り上げられた際に、登場する宇宙人を『ひばくせいじん』と表記してしまったのがきっかけで、存在しないことにされてしまったウルトラセブンの第12話『遊星より愛をこめて』。このような現在目にすることが難しくなっている作品を著者は封印作品と読…

フィリップ・ソレルスの破格文

野崎歓の『われわれはみな外国人である』に、作家フィリップ・ソレルス(クリステヴァの旦那)の破格の文章をどう訳すかという問いが載っていた。 Je suis e'te' 本を返しちゃったので訳がどうなっていたか忘れたんだけど、文法的に正しくは "J'ai e'te'" e'te…

フランス小説の扉/野崎歓

野崎先生によるフランス文芸エッセイ。関係ないけどアマゾンで「フランス小説」なんて検索すると、検索結果が「フランス書院」の影響受けすぎ。フランス小説の扉野崎 歓白水社 2001-05売り上げランキング : 614505Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 五感…

better GReader

Googleリーダー改良の Greasemonkey をまとめた Firefox のアドオン。Googleリーダーへの登録の際、リーダーとiGoogleの選択画面をスキップできるらしい。まだ試してないけど。 同じくアドオンの sbm カウンターが右下だとスクロールバーをクリックするとき…

たまさか人形堂物語/津原泰水

津原泰水の人形屋さんを舞台にした連作短編集です。最初の短篇『毀す理由』ちょっとプレイセラピーの解釈みたいなのがあって面白かったです。ミステリ風有り、幻想小説風あり、多彩な作風ですが、オフトーンな統一感はありますね。津原泰水にしては相対的に…

気になる本

『凶刃』のその後はどうなった? 矢野真木人殺人事件・裁判レポート 凶刃―ああ、我が子・真木人は精神障害者に刺し殺された!!矢野 啓司ロゼッタストーン 2006-02売り上げランキング : 133652Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 ドキュメント 精神鑑定 (新…

精神分析とウッディ・アレン

After 13 years of psychoanalysis"When I have sexual relations with someone I can now think of that person rather than somebody else. Which is an enormous step forward for me" (1971)After 28 years of psychoanalysis"Not a day goes past when …

スキナーにフロイトの影響

ほんとかな・・・。スキナーは精神分析を受けようとしたけど断られた。他にもいろいろな影響受けていると主張する論文があるそうです。 Advances in the History of Psychology » Blog Archive » “Looking for Skinner and finding Freud”

添付ファイル理論と脳:Google 翻訳

今日の笑った Google 翻訳。Attachment Theory and Brain の訳が「添付ファイル理論と脳」。そりゃ両方アタッチメントだけどね。 添付ファイルの理論と脳:ダニエル博士インタビューSonkin « Ñとeuronarrative

こういうウィンドウ切り替えソフトを探してた SwitchApp

こういうウィンドウ切り替えソフトを探していました。ふたつのウィンドウなら alt + tab (自分の場合は無変換キーでワンキーに設定してあります)を使えば参照しながら作業ができていいんですけど、3つ以上の場合には、思ったような順番に並ばないので困るの…

天使のとき/佐野洋子

92年から93にかけて雑誌『太陽』に掲載された幻想的な自伝的小説。著者自身のイラスト入り。幼児期の「アニ」との近親姦的な残酷な世界と、母親を介護する現在の乾いた世界が錯綜する。『ひゃくまんかいいきたねこ』の作者と思って読むと、毒に当たりそう。…

書評予定

ロテ職人さんもロテ職人の臨床心理学的Blog: 遠見書房と無料謹呈で書いてますが、金剛出版から独立した編集者の山内さんが作った遠見書房から最初の本が出ました。 まあ、知ってる人は知ってる金剛出版の雑誌『臨床心理学』で毎年ぼくの書いている臨床書ベス…

ケロッグ・ボイコットの時?

ケロッグ社が大麻吸引をスクープされた水泳のフェルプス選手のスポンサーを降りたそうです。リンク先はこの対応への反対を促す記事。 自慰禁止主義者であったコンフレークの開発者ケロッグ博士は、自慰をやめさせるためにコーンフレークだけじゃなくて、ペニ…

われわれはみな外国人である―翻訳文学という日本文学/野崎歓

フランス文学や翻訳についてのエッセイ。著者の翻訳への愛には学ぶところ多し。あのスタンダール問題にはちょっと引っかかるけど。 意識的に野崎先生の文章に接したのはカミュの『よそもの』の本でしたが、翻訳ではトゥーサンやギベールのやつでもっと前に拝…

カール・クラウス

精神分析は自分では治療と見なしている精神の病気だ。

解離する子どもたち―ちぎれた心をつなぐ治療/リンダ・シラー

子どもの解離性人格障害を扱った書籍です。原書を買っておいたのですが、読む前に邦訳が出てしまいました。 外傷的な体験をしたり、解離的な症状を持つ子どもの心理療法を行うには役にたつでしょう。ただ、1996年出版のやや古い本なので、その後の記憶回復を…

気になる本

下記のサイトでこの作家の存在を知りました。 Advances in the History of Psychology » Blog Archive » Fiction and ‘la guerre des psys’ in France 精神分析を受けた経験があるようです。カフカの『変身』のめす豚版ということでしょうか。ちょっと読んで…

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー/野口悠紀雄

ぼくも書類の整理は山根式袋ファイルから超整理法を使用し結構長い間使ってきました。 現在はpdfとgoogle のツールを使っているという到着点は野口氏と同じです。というか、多分使ってるツールの洗練度だと、多分追い越しちゃったのかな。この本に載っている…