家族
家族療法と言うよりは原因を探っていくタイプの家族病理と、精神科医である著者の引きこもり体験や父親との葛藤などの自分語り。 しかし3.11と同じ年にこんな無神経なタイトルの本を出さなければならい理由は読んでもわかりませんでした。とりあえずイン…
タイトルのインパクトで思わず借りてしまった本。多分自費出版ではないかな。 カフェさんのよんこまマンガとコンセプトは似た感じですが、昔のことなので45年間夫に耐えてしまった奥さんの体験を綴っています。だけどやっぱりマンガという媒体は凄いですね。…
著者は長く児童相談所で心理職を勤めた経験のある方です。面接場面に限定せず、コミュニティの中で連携しながら家族をサポートする方策についていろいろな体験を提示されています。教師・保育士・保健師・相談支援員に役立つ子どもと家族の援助法―よりよい展…
家族の7日分の食事の様子をカメラに収めたドキュメント。お菓子の朝食、家族ばらばらに好きなものをめいめいが食べるフレックス食事、栄養士の「野菜は長い目でみて基準値に達すれば毎日ごとに神経質になる必要はない」という指導が、いつのまにか2週間に一…
離婚後の子どもの親権に関して、単独親権主義の日本と共同親権主義のアメリカを比較したレポート。 タイトルはちょっとあざといですが、新書なので出版社の意向でしょう。 母親側からDVの訴えがあった場合、日本ではその訴えを検証することなく、父親から…
父親再生というタイトルとはうらはらに家族の問題を否認し、自己愛的な世界にこもってしまう仕方の父親と、そんな父親を憎みつついつのまりかどうかしてしまう息子とのホモソーシャルな結びつきについて。 学生運動の歴史にどう向き合い語り継ぐべきかという…
そうだよね。つながないと。 家族療法というのはぼくのウィークポイントで、大学院の心理教育相談での面接はみんな母子平行面説だったから、病院に行ってひとりで親子担当しなきゃならないときに苦労したのだよね。 だいたい中釜先生と組んで母子平行面説や…
『セラピスト入門』、『セラピストの技法』からだいぶあいだはあきましたが、東先生のセラピストシリーズの第三弾です。セラピストの中の Positive な要素と Negative な要素のバランスという話から始まって結構システムズアプローチらしくないというか、東…
以前「ジェノグラムのはなし」というタイトルで出ていた本の改訂版。 ケネディ家、フロイト家、ユング家、フォンダ家(ピーター・フォンダ、ジェーン・フォンダ)などの詳細なジェノグラムによって家族について学ぶ本。 世代を追って繰り返される家族的な主題…
家族心理学―家族システムの発達と臨床的援助 (有斐閣ブックス)有斐閣 2008-12売り上げランキング : 228343Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 子どもが育つ条件―家族心理学から考える (岩波新書) 家族のための心理援助 心理統計学の基礎―統合的理解のため…
影の薄い父親、濃密な母子関係、ぼくらの世代でもやっぱりそれがスタンダードなのかと思いますけど、自分を含めてやっぱり父親に「なる」ことって難しいですね。 女性精神科医からのメッセージ、やっぱりどこか父親はつらいよ、という感じがしてしまいますが…
精神科医による子育てアドバイス。理論的な背景は全然かいてないけど、子育てはアドラーの共同体感覚、問題解決はシステムズアプローチの家族療法という感じかな。家族の法則―親・教師・カウンセラーのための道標(みちしるべ)50金剛出版 1999-05売り上げラン…
青山心理教育センターで行われた講演集。いきなり精神科医の渡辺久子先生と村瀬嘉代子先生の講演で居住まいを正されるというか、自分の自堕落さを再認識するというか。下坂幸三先生の思春期症例に対する家族との連携の細やかな配慮とかいろいろ勉強すること…
夫婦療法―二者関係の心理と病理/佐藤悦子 家族療法の本はたくさん出版されていますが、カップルに焦点をあてた本って驚くほど少ないですよね?カップル類型とかアメリカなんかでは結構研究されてますが、日本では標準的なモデルみたいなのは確立してないみ…
精神病院に勤めていて有益な体験は何だったかというと、まあ迷うところではありますが、有料の開業心理療法など決して訪れない人々に関わったこと、特に自発的な治療意欲を持たない(ように見える)人々とどう関係をつけていくかを鍛えられたことがあると思…
京大の杉原先生が著作を訳されている精神分析家、ポール・ワクテルの奥様、エレン・ワクテルの統合的な子どものセラピーの包括的な著作ですね。子どもと家族を援助する―統合的心理療法のアプローチEllen F. Wachtel 岩壁 茂 佐々木 千恵 星和書店 2007-10売…
何を隠そうぼくが初めて母子平行面接で子どもを担当したときの親面接担当者が中釜先生でした・・・。 ボソルメニュイ・ナージの文脈療法を中核に常識的な家族療法を平易な言葉でわかりやすく解説されています。 ソルーション・フォーカスト・アプローチのビ…
母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス 1111)斎藤 環日本放送出版協会 2008-05売り上げランキング : 9270Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き 文学の断層 セカイ・震災・キャラクター 家族収…
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浜松では浜松医大に大原健士郎先生がいらしたので、家族療法はかつては盛んだったみたいですね。現状はどうなのかはよく知りません。これはかつて浜名湖で行われたシンポジウムをまとめたもの。家族療法からは高石昇、東豊、宮田敬一、亀口憲治、平木典子、…
カルガリー大学看護学部教授、ロレイン・ライト博士による家族看護の理論と実践。ナラティブ・セラピー、家族療法などについてのかなり突っ込んだ記載があって歯ごたえある本です。 訳はやや堅い感じ、訳語の選択と固有名詞表記にはもう少し気を遣った方がよ…
家庭内暴力、子殺し、親殺し、ヴィンスヴァンガーの有名症例エレン・ウェストを主人公にした戯曲など刺激的な題材を取り上げ、ミニューチンの才気が炸裂している。ただ翻訳は非常に残念なでき。家族万華鏡信国 恵子 誠信書房 1986-06売り上げランキング : 48…
母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き信田 さよ子春秋社 2008-04売り上げランキング : 89Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 加害者は変われるか?―DVと虐待をみつめながら 家族収容所―「妻」という謎 カウンセリングで何ができるか 優しくしたいのにできな…
20年以上も前のちょっと古い翻訳ですが役者には長谷川啓三、平木典子、亀口憲治、岡堂哲雄と家族療法会の重鎮が顔を並べています。現代はFamily Therapy Glossaryなので「事典」はちょっと大げさ、「用語集」くらいがいいところ。かなりの訳注を加えて正味10…
家族看護学―理論と実践鈴木 和子 渡辺 裕子 日本看護協会出版会 2006-01売り上げランキング : 19108Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 家族看護 (Vol.04No.01(2006Feb.)) グループワークで学ぶ家族看護論―カルガリー式家族看護モデル実践へのファースト…