サンスクリット

 我々には遠いようで近い言葉。ヒマラヤ(雪に覆われたところ)、卒塔婆(仏塔)、阿吽の呼吸の阿吽(いわゆるオウム)などと日本語にもだいぶ取り入れられているし、あの卒塔婆に書いてあるぐねぐねした字は誰でも目にしているはず。(ディーバ・ナーガリ文字という)
 名詞の変化は主格、体格、具格、与格、奪格、属格、所格、呼格の8格。X単数、双数、複数の24変化系。なんていうと気が狂いそうだけど、共通の形を使うことも多く、双数は必ず3つの形しかなかったりする。それでも18の形で、変化の種類が母音曲用(a,A,i,I,u,U,R,二重母音、A、i、I、u、U、R、二重母音)、子音曲用とわかれ、また男性名詞、女性名詞、中性名詞で微妙に変化が異なり、さらに子音曲用は1語幹のものと、2語幹のものと、3語幹のものにわかれる。やっかいなのは単語と単語が並び方によって融合し、別の形になってしまうこと。(連声という)この規則を覚えないと、辞書を引くのもままならない。

 動詞は語根というものから語幹をつくらなけらばならない。これが10種類に分類されている。1、4、6、10活用は1種類の語幹だが、2、3、5、7、8、9活用は強語幹と弱語幹が存在する。しかも例外がきわめて多く存在する。このできた語幹で現在、過去、願望法、命令法の活用ができる。動詞の活用にも双数が存在し、能動態と反射態が存在するので、1つの時制につき語尾が18、これが4つあるので、基本的な活用形が72。さらにアオリストと呼ばれる過去形があり、7種類に分類される。完了形ももちろん活用し、強語幹、弱語幹が存在し、動詞によって不規則な変化をする。さらに受動活用、使役活用、強意活用などが存在する。過去分詞、未来義務分詞、不定詞、絶対詞などの準動詞も豊富。

 これはもう、マゾヒストのための言語といっても過言ではない!
 
 最近は「新・サンスクリット語の基礎(上・下)」(菅沼 晃/平河出版社)なんてわかりやすいものも出ている。現在は「サンスクリット語の語法と構文」の例文を一通り終え、「サンスクリット初等文法」の文例と「サンスクリット購読」(菅沼 晃)を読解中。