デスマさんからトラックバックをいただきました。コメントにも書きましたが、あとだしじゃんけんは許容しますよ。本来はね、やっぱり全心協の動きまちでなく、きちんと臨床心理士会にイニシャティブをもってやっていただきたいとは思いますが、現状ではこんなものでしょう。
あとだしじゃんけんより気になるのは、臨床心理士会や認定協会の外交姿勢です。診療所協会が出した文章は確かに無茶なこといってるし、協会自体の総意を得ているようにはとても思えません。協会自体一枚岩ではないということでしょう。
ここらへんが議員立法はやっぱりリスクの大きいところで、最初の頃は協会内部でも資格に賛成の人が委員をやっていても、法律が議員中心で形になってくると必ず揺り戻しが来てしまう。研究班を通じて政府提案による立法の場合は、この揺り戻しは少なくてすむわけです。臨床心理士会は政府提案を事実上蹴ったわけですから、議員立法を考えるのであれば当然関連団体への根回しが必要なのです。
ところが実際は臨床心理士会と精神医療関連団体は交流なしという状態。そもそも、臨床心理士会の母胎が資格化の関連省庁を厚生省から文部省に変更した時点で、精神医療からは撤退、精神医療関係団体は精神医療従事者懇談会というのをやっていますが、日本臨床心理士会も日本心理臨床学会もこれには全く噛まず、心理関係では日本臨床心理学会が参加しているという現状。従って、精神保健福祉法の改正などにあたっても心理士会側はノータッチの状態。また認定協会の大塚先生の「医療心理師は医師の使い走り」などの公的な場での発言。国に例えれば心理士会と医師側は国交がない状態なのです。
医師側の反対はこういう流れから見たら当然かもしれません。