カウンターカルチャーとしての心理臨床学

 やっぱり心理臨床学って医学のカウンター・カルチャーなんだよね。本当は、日本臨床心理学会を組織の制度上の不備を突かれて追い出されちゃって、しかたなく「臨床」=医学用語、「心理」=心理用語をひっくり返してできた心理優位の「心理臨床学」という造語なんだけど、本当は心理の先生の苦手な「現実」に足をすくわれちゃったことと、抜きがたい医療への劣等コンプレックスというふたつの歴史を否認しては先に進めないハズじゃないのかな。