945円というこのジャンル、この内容にしては破格の値段設定です。コスト・パフォーマンスは非常によいので買っておいて損はありません。ただ誤植が多いのが残念。ドイツ語のウムラウトも使うのか使わないのか統一した方がよいでしょう。
Griesinnger, Wilhelm (1817-68)「精神病の病理と治療」、単一病論、脳病論、無拘束運動、都市部精神病院モデル、チューリヒのブルクヘルツリ病院。
Conolly, John(1794-1866)無拘束運動、ハンウェル精神病院
Alzheimer, Alois(1864-1915)ミュンヘン大学
Creutzfeldt, Hans Gerhard(1885-1964)ブレスラウ大学
Jacob, Alfons(1884-1931)ハンブルク大学、クロイツフェルト・ヤコブ病、若年性痴呆
Morel, Benedict Augustin(1809-73) 変質論、中毒物質による変質の遺伝、早発性痴呆
Moebius, Paul Julius(1853-1907) 内因論 Endogenitaet
Hecker, Ewald 破瓜病
Kahlbaum, Karl Ludwig 緊張病
スネル Paranoia
【誤植など】
p.5 Hιcτωριαι → 'ιστωριαι
p.33 liro → lira
p.34 ドイツ語のwをヴと表記するこだわりがあるなら、ラテン語 vもウというカナをあててほしいです。
伝説的な古代中国の王朝、夏の始祖、禹の歩行障害とシャーマンの関連をいうなら呪術としての「禹歩」を取り上げないのはまずいでしょう。
p.133 Creutzfeld → Creutsfeldt
p.158 モルティドー(死の本能) → 死の本能 性の本能とそのエネルギーを表すリビドーと同様の関係が死の本能と攻撃性(モルティドー)の間にはありますが、フロイト自身は、死の本能のエネルギー体を明確化していませんし、フェダーンの概念化したモルティドーという考えにも反対しています。そんなわけでモルティドーと死の本能を等値するのはちょっとまずいです。
奥付 メノタル→メンタル
精神医学の歴史 | |
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