精神科医になる/熊木徹夫

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 ネットでも活躍中の精神科医の初めての著作です。なかなか良い本だと思いました。向精神薬を飲んだときの微妙な感覚を味わい、ネットでその感覚を共有することが自分にあった向精神薬を見分けるのに役立つ、(向精神薬の官能的体験)など興味深い内容です。他にも事例検討会の検討、診断名に関する提案などが平易な言葉で語られています。
 昨日、20年ぶりに木村敏先生の著作を読んだと書きましたが、この本の後書きを見たら、高校時代に木村先生の著作に感銘を受けて20年後に自分の本が同じ文庫に収められたと書かれていました。何だかシンクロニシティを感じたのですが、同じ20年なのにずいぶん違います・・・

精神科医になる―患者を“わかる”ということ
4121017498熊木 徹夫

中央公論新社 2004-05
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