百花繚乱の家族療法のコンパクトな歴史と105の代表的な著作、論文が紹介されています。これに比べたら僕の専門の集団療法は地味ですね。
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、創始期から現在に至るまでの潮流を概観しながら、代表的な家族療法家の理論と実践を解説。システム論については特に項をもうけ、詳細に論述されている。理論・方法論的な側面から、日本の家族療法の現況が解説され、ナラティヴ・セラピー、ブリーフセラピー、家族心理教育・家族評価、フェミニズムについては特に項をもうけている。臨床現場の側面からは、夫婦療法、児童・思春期、摂食障害・心身症、ひきこもり、学校・教育、高齢者、虐待、アルコール・薬物、犯罪・非行、家事調停、リエゾン・医療現場と家族、災害と家族、移民と家族を取り上げ、第一人者によって報告されている。国内外の単行本と学術論文を対象とした約1,000 件の中からリストアップされた、1950年代から現在にいたるまでの105の文献が、最適の執筆者の手によりサマライズされている。内容紹介が主だが、著者の紹介、執筆の背景、歴史的位置づけ、読みどころ、なども盛り込まれている。文献ガイドには、書籍・雑誌の詳しいデータが掲載されている。「関連文献」「参考文献」も充実し、文献ガイドと総説がガイドナンバーによってリンクされている。絶版書籍や海外の学術雑誌からも多数紹介されているので、これまで手に入らなかった文献の要旨もわかる。内容(「MARC」データベースより)
家族研究・家族療法の歴史がコンパクトにまとめられており、家族研究・療法の展開と臨床的な広がりが理解できる。家族研究・家族療法の歴史的・基礎的文献105件を紹介し、データベースとして活用できる一冊。目次
はじめに:下坂幸三
第1部 総 説
【1】家族療法の創始期:牧原 浩
【2】1980年代末までの家族療法の潮流:中村伸一
【3】家族療法とシステム論:楢林理一郎
【4】日本の家族療法の展開(1980年代):楢林理一郎
【5】1990年代以降の家族療法:世界の潮流と日本の現状[1 理論,方法論的な側面から]
A.90年代以降の欧米の家族療法:楢林理一郎
B.日本の家族療法の現況(1990年代以降):楢林理一郎
C.ナラティヴ・セラピー(ポストモダニズム,社会構成主義):小森康永
D.ブリーフセラピー:児島達美
E.家族心理教育・家族評価:後藤雅博
F.フェミニズムと家族療法:渋沢田鶴子
【6】1990年代以降の家族療法:世界の潮流と日本の現状[2 臨床現場の側面から]
A.夫婦療法:佐藤悦子
B.児童・思春期(不登校・家庭内暴力など):村上雅彦
C.摂食障害・心身症:佐藤 豊
D.ひきこもり:近藤直司
E.学校・教育:吉川 悟
F.高齢者:松本一生
G.虐待:福山和女
H.アルコール・薬物(嗜癖):遠藤優子
I.犯罪・非行:生島 浩
J.家事調停:村松 励
K.リエゾン・医療現場と家族:渡辺俊之
L.災害と家族,移民と家族など:五十嵐善雄
第2部 家族研究・家族療法105の文献ガイド
紹介されている論文の十分の一も読んでいなくて勉強不足を感じました。
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