パーソンセンタード・アプローチ 21世紀の人間関係を拓く/伊藤義美・増田實・野島一彦 編


内容(「BOOK」データベースより)
エンカウンター・グループ30周年記念として研究会スタッフのほとんどが寄稿したもので、現時点での活動と問題意識を集約している。

内容(「MARC」データベースより)
個人の自立や人間関係の改善への可能性を信じて援助する活動「パーソンセンタード・アプローチ」の理論、研究の展開、実践的方法論、これからの展開などについて最新の動向をまとめる。


第1部 パーソンセンタード・アプローチ(PCA)との出会いと発展(パーソンセンタード・アプローチへの軌跡―カール・ロジャーズの理論・実践に沿って;ウィデオ『The Steel Shutter(鋼鉄にシャッター)―北アイルランド紛争エンカウンター・グループ』日本版作成ノート ほか)
第2部 PCAの理論と研究の展開(心の宇宙を守る;「研修型エンカウンター・グループ」に固有の意義はあるか? ほか)
第3部 PCAの実践的方法論(ファシリナーション技法の体系化;ファシリテーター研修グループ ほか)
第4部 PCA実践の新たな挑戦(ラージサイズ・エンカウンター・グループの試み―「30周年記念清里ワークショップ」を考えることも含めて;初級産業カウンセラー養成講座とグループ ほか)

 人間関係研究会の30周年記念出版。やっぱりタイトルには「グループ」か「エンカウンター」を入れた方が親切でしょう。高松先生の「セルフ・ヘルプ・グループ」、岩村先生の「安全なエンカウンター・グループへのオーガナイゼーション」がおもしろかった。
 こういう編著もので文責のない文章を見ると、無責任な感じがして嫌な感じがする。そういう本でも最初に各章の担当者が書いてあるものだけど、この本は奥付の執筆者紹介に担当章が書いてあるだけ。「パーソンセンタード」のはずなのに、個人が消えてしまっているのは何とも不思議。

  • p.19 人間性回復運動 → 人間潜在力運動 Human Potential Movement のこと。昔の状態に戻すわけではないと思います。
  • p.264 Hydde Park → Hyde Park

パーソンセンタード・アプローチ―21世紀の人間関係を拓く
パーソンセンタード・アプローチ―21世紀の人間関係を拓く伊藤 義美 野島 一彦 増田 実

カニシヤ出版 1999-12
売り上げランキング : 141618

Amazonで詳しく見る
by G-Tools