初心者のための「文学」/大塚英志

 地味なタイトルですね。「ザ・スニーカー」に連載されたのをまとめたものなので『ライトノベル・ジェネレーションのための「文学」入門』などのほうがよかったかなとも思いました。
 三島由紀夫太宰治中上健次などの作品を題材に、文学の虚構性(大塚氏によればキャラクター性)と、現在の日本の「戦時下」状況を、大戦時に重ね合わせて描いています。

初心者のための「文学」
初心者のための「文学」大塚 英志

角川書店 2006-07
売り上げランキング : 88649

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
更新期の文学
村上春樹論―サブカルチャーと倫理
試作品神話
キャラクター小説の作り方
物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」