児童虐待へのブリーフセラピー/宮田敬一 編著


内容(「BOOK」データベースより
本書は、主に福祉領域の最前線で活躍している執筆陣が、具体的な事例に基づき、虐待の発見、相談、防止に、そして、過去の虐待体験の対処にブリーフセラピーがどのように役立つのかを、実際のケースとのかかわりをとおして詳述したものである。
内容(「MARC」データベースより)
大きな社会問題である児童虐待の問題に対して、心理療法はどのような貢献ができるのか。具体的な事例に基づき、虐待の発見、相談、防止、そして過去の虐待体験の対処にブリーフセラピーがどのように役立つのかを詳述する。
目次
 総論(虐待問題へのブリーフセラピーの適用)
基礎編(私が期待する児童虐待へのアプローチ―援助を可能にするための援助;子ども虐待対応のためのサインズ・オブ・セーフティ・アプローチ ほか)
実践編1 子どもへのアプローチ(被虐待児に対するEMDRの工夫―子どもが持ち込んだものを利用するアプローチ;施設入所中の子どもと施設への援助―関係に配慮することの重要性 ほか)
実践編2 家族へのアプローチ(家族と共に安全な養育を作るアプローチ―解決志向で進める告知と家族参加型カンファレンス;「私のやっていることは虐待ではありません」と訴える母親から教えられたこと ほか)
実践編3 学校へのアプローチ(教職員との連携を軸に支援した事例を通して)
 精神分析の一番重要なプロセスが治療同盟が確立された後期に置かれるのに対して、ソリューション・フォーカス・アプローチは治療同盟を確立するプロセスそのもの、前期に置かれる。だから必ずしもクライアントのモチベーションが高いとは限らない司法関連のカウンセリングには強さを見せる。
 白木孝二先生がインスー・キム・バーグの言葉としてあげている「すべてをセラピーでやろうとしてはいけない」というのは名言。
 クライアントが問題解決のエクスパートであるという"Not Knowing Approach" と、セラピストが未来に焦点をあてるというブリーフ・セラピーの姿勢がどうやって両立しているのか誰か教えてくれないかな。
児童虐待へのブリーフセラピー
児童虐待へのブリーフセラピー宮田 敬一

金剛出版 2003-07
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