家族療法の視点/中村伸一


内容(「BOOK」データベースより)
実際の家族療法の流れに沿って構成された本書には、初回面接の要点から、ジェノグラムとロールシャッハテストを駆使した家族アセスメントの方法、各種精神疾患や問題行動に対する援助の実際、さらには家族ライフサイクルやジェンダーに関わる視点や、自らの面接の失敗例に至るまで、著者が日頃から心がけている家族援助のポイントとその詳細が解き明かされている。海外の最新理論に精通しながら精神分析的な家族力動をも視野にいれて、15年にわたる臨床経験の中で練り上げられた論考は、家族療法の初心者はもちろんのこと、個人療法中心の治療者にとっても得るところが大きい。
目次
序 下坂幸三
第I部 家族療法の第一歩
・家族療法の考え方
・初回面接
・ジェノグラム
・家族ロールシャッハ
・家族のライフサイクル
第II部 家族療法の実際
精神分裂病
うつ病
境界例の家族と家族療法
摂食障害で来談した境界例
不登校
摂食障害
・非行
家庭内暴力
第III部 家族療法の視点
セクシュアリティアイデンティティ・自立
・家族の中の男性性・女性性
・家族の不安
・失敗例
 精神科医にして、家族療法家にして開業精神療法家、ロールシャッハ・テスト、エクスナー法の紹介者としても知られる著者の論文集。

  • p.59 家族という個人(family as a whole) → 全体としての家族 これは集団精神療法にもある概念。Group-as-a-whole Approach で「全体としてのグループアプローチ」
  • p.111 Histerionic Personality Disorder → Histrionic

家族療法の視点
家族療法の視点中村 伸一

金剛出版 1997-05
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