僕にとっても最初のセラピー的なグループ体験はエンカウンター・グループでした。グループは専門のひとつですが、グループを「ファシリテイト」するという姿勢では望みません。集団ゆえの悪性の力動も存在し、グループ・セラピストにはそうした悪性の力動に介入すべき責任があると考えています。
バックとストーラーの「すべてのティーンエイジャーがマラソン(エンカウンター・グループ)に参加したら戦争がなくなる」とは、いくら何でも理想化しすぎでしょうか。マラソン形式のエンカウンター・グループが洗脳法としても用いられることを忘れてはいけないと思います。
固有名詞に英語がふってあるのは良いけど、誤りが多いようです。
人間関係が楽しくなる―エンカウンター・グループへの招待 | |
福井 康之 新水社 1997-11 売り上げランキング : 439522 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
グループの悪性力動とは、いじめでも、あさま山荘事件でも、オウム事件でもよいですが、セラピーに関するならば下記の書籍。日本語のものは・・・ちょっと考えます。
The Anti-Group: Destructive Forces in the Group and Their Creative Potential (International Library of Group Psychotherapy and Group Processes) | |
Morris Nitsun Routledge 1996-06 売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools |