山口の母子殺害事件で「母体回帰ストーリー」を主張した加藤氏が第3章「非行臨床と司法福祉」を執筆。
非行は、本来仲間であるべき人を傷つける行為である。それは必ず償わなければならない。非行臨床においては、被害者の立場への少年の理解を深めること、ひいては市民社会の基本ルールの学習を除外するわけにはいかない。(p.48)
非行臨床では、こうした現実をふまえ、少年に「被害者の立場」や責任観念を具体的に理解させる機会が求められる。(p.54)
書いてあることは上記のように至極まともです。これがいったいどうして「母体回帰ストーリー」につながってしまうのかがよくわかりません。
司法福祉の焦点―少年司法分野を中心として | |
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