心理療法の構造―アメリカ心理学会による12の理論の解説書/ギャリー・R・ヴァンデンボス ジョン・C・ノークロス ジュリア・フランク=マニール

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 APA監修の12の心理療法のアプローチのビデオシリーズの解説本。いや、中には結構というか強烈に危ないものも・・・以下第9章「体験的心理療法」(p.296-297)からの抜粋。体験的心理療法は過去の強烈な情動体験を再体験することで人格を再構成しようというもの。クライアントに関しては、売春婦に性器を見せることを想像したということが書かれているのみで主訴らしきものも不明確。日本の心理学会がよくもわるくも均一制が支配しているのに対して、アメリカはほんとに玉石混淆。訴訟が多いのも単に訴える側の要因だけではないのかと思ってしまいます。


Cl71 (前略)妹が怖がっているのを知って、「さあ、もう少し妹をこわがらせてやるか」と思いました。
Th72 彼女の部屋に行って、もっと怖がらせようと思ったんでしょ?
Cl72 まあ、そう考えました。
Th73 [興奮した口調で]さあ、あなたに楽しんでもらいたい。彼女の部屋へ行って、彼女を愛することを楽しんで。彼女は、年上、それとも年下?
Cl73 年下です。
Th74 そうか、それはいい。やるんだ!やるんだ!やるんだ!
<中略>
Cl76 おまえは、僕の妹だ!おまえは手がかかる。手がかかる。それに女の子だけど、僕の最高の妹さ。愛しているよ。愛しているよ。愛しているよ!
Th77 [興奮した口調で]「僕が面倒を見るよ。雷から守ってやるよ。僕はお兄ちゃんだから」って。
 セラピスト、何を興奮してるんでしょうか。ここだけ読むと妹萌えのエロラノベです。
 残念ながら対話部分の翻訳がかなり読みにくいですね。上記翻訳でも最初に"sister"を「妹」と訳してしまったので、後の「年上?年下?」というところが意味不明になってます。

心理療法の構造―アメリカ心理学会による12の理論の解説書
心理療法の構造―アメリカ心理学会による12の理論の解説書ギャリー・R. ヴァンデンボス ジョン・C. ノークロス ジュリア フランク‐マクニール

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