タイトルから系統立てた入門書かと思いきや、エッセイふうにいろいろなテーマの文章がおさめられていたのはちょっぴり残念。とはいえ、対象関係学派フェアバーンの悪い対象の一つ「刺激する対象」は実は他の理論家なら「よい対象」と呼ぶもの、とかイギリス Independent / Middle Group は「中間学派」と呼ぶべきとか、面白い視点が得られました。
あとは「傷ついた癒し手=夕鶴論」、「共視論」、演劇と劇化 = エナクトメント=「肯定的な行動化」という視点、などなど。
劇的な精神分析入門 | |
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