わたしの えにっき 〜戦時下の浜松にて〜／清野泰子

　ほんの60年前の日本の小学一年生の絵日記。このしっかりした文章と読んでいると学力低下っていうのが実感できます。この毎日空襲がある中で、よくまあきちんと絵日記をつけ、それが残っていたなと思います。
　現実への適応を考えたら数十年前のことなんか忘れてしまうに限りますけど、否認しようがしまいが、数々の投影を受けつつも歴史は流れ、我々はその上を歩まざるを得ないということですね。自主出版らしいのが残念です。