テクノゴシック/小谷真理

 ふりかえると耽美的なロックとかって気取ってるみたいな感じであんまり好きじゃなかった。許容範囲は後期ダムド、サザン・デス・カルト、スージー&バンシーズのライブくらい。それでもバウハウス日本公演は見に行ったのだが。ジョイ・ディビジョン、キュア、エコー&バニーメンなどニューウェーブ系はほぼダメ。
 この本読んでクリスチャン・デス(ボーカル自殺したのだね)とか youtube で見てみたが、やっぱちょっとダメだった。
 文学的なゴシックはまあいいんだけど、視覚的になると気持ち悪かったり、表現者の自己愛についてけないと思っちゃってダメみたい。同じ耽美でも筋肉少女帯が結構好きなのは、単に耽美だというだけじゃなくて、大槻ケンヂさんの空手バカボンとかまんが道とか、お馬鹿な側面を打ち出すことで、耽美の自己愛を中和してくれるからだと思う。


 マトリックスがゴシックっていわれても全然わかんない。サイバーパンク全体が空白地だしね。SFはディックで止まってます。


 ジョイ・ディヴィジョンの縊死したボーカル、イアン・カーティスの享年が18と書いてあって、さすがにそれはないだろうと思って調べてみたら23才だった。それでも若いけど。


 ストーム・コンスタンティン椹木野衣

テクノゴシック
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