官能小説の奥義/永田守弘

 筆者は官能小説レビューアーで今までに一万冊以上の官能小説をレビューしてきたとのこと。昔は川上宗薫とか宇能鴻一郎とか、それなりに官能小説もメジャーだったように思いますが、最近はハーレクイン・ロマンスじゃないですが、一定のシェアはあるものの関係者以外はほとんどどんな世界か知らない世界になっていて、むしろネットや同人の世界の方がメジャーなのではと思います。
 そんな知られざる官能小説の世界が少しわかるかと期待して読みましたが、官能小説の表現を分類して羅列したという印象です。引用が多くて、あまり著者自身の視点が感じられないのが残念でした。

官能小説の奥義 (集英社新書 410F)
官能小説の奥義 (集英社新書 410F)永田 守弘

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