見える暗闇 狂気についての回想/ウィリアム・スタイロン


不気味な精神の揺れが地鳴りのように続いていた―。
その精神の変調がいっきに激烈な鬱病の発作へと変化し、文学賞の授賞式という晴れがましい席で、人間として生きてゆく絆が完全に失われた。
目に入るものはすべて自殺を唆す道具にすぎない…。
人間存在の根底を揺るがす不可解な苦悩の実態を文学的にとらえた迫真の記録。
 「ソフィーの選択」の作者のうつ病闘記。薄いのですぐ読めます。映画「悲しみよこんにちは」「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグの死が自殺だったということを、この本を読んで初めて知りました。
見える暗闇―狂気についての回想
見える暗闇―狂気についての回想ウィリアム スタイロン William Styron 大浦 暁生

新潮社 1992-06
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