いまなぜ精神分析なのか―抑うつ社会のなかで/エリザベート・ルディネスコ

 なんかサイエントロジーの口調を思い出しちゃいました。先の世界乳幼児精神保健学会でもフランスの方は「ペニス羨望」なんて古典的な概念で自信たっぷりに話しててびっくりしましたが。
 精神分析が最後まで生き残る国は間違いなくフランスですね。


 この点にかんしては、フランスはこの一世紀にわたって、精神医学という経路だけでなく、知識人という経路を通じて、文化的生活のあらゆる分野の中に精神分析を統合するだけの必要条件がそろった世界で唯一の国である、ということを思い出す必要があります。 p.155
いまなぜ精神分析なのか―抑うつ社会のなかで
いまなぜ精神分析なのか―抑うつ社会のなかで信友 建志 笹田 恭史

洛北出版 2008-05
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