昔は醜貌恐怖と呼ばれ、今、DSMでは身体醜形障害と呼ばれる、自己の些細な容貌にこだわり社会的な適応が難しくなってしまう疾患。ぼくも何人か関わったことがありますが、そもそも本人が精神的な疾患ではなく、身体的な問題が解決すればすべてうまくいくと思い込んでいるので、治療契約自体がなかなか難しく、苦労した覚えがあります。現在、アメリカではSSRI+認知行動療法といううつ病や強迫性障害と同様の治療法が主流となっているようですね。
アメリカ式の広範的な情報提供本で、このような本を手にしてユーザーが専門家の元に治療に行くというようなルートが想定されているので、治療契約の難しさなんかはさらっとした感じで、ちょっと物足りないです。
歪んだ鏡―身体醜形障害の治療 | |
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