翻訳にもジャズのビートがほしい 「精神療法という音楽」

 ジャズプレイヤーであり自己心理学派の分析家である著者による音感的セラピー論。原題は"The Musical Edge of Therapeutic Dialogue" でかっこいいなあ。「治療的対話の音楽の刃先」。エッジの訳が難しいところですが。
 ただ翻訳にミストーンが多いのは皮肉。Ph.D.なのに分析医とか、ベアトリス・ビービーが一頁目から「ビーブ」と「ベーブ」に揺れたりとか。

精神療法という音楽
精神療法という音楽Steven H. Knoblauch

星和書店 2009-02
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