仏教心理学と精神分析の出会い 「ブッダのサイコセラピー―心理療法と“空”の出会い/マーク・エプスタイン」

 欧米で流行なのはエヴィデンスばかりじゃなくて、東洋。弁証法的行動療法、マインドフルネスにしたって禅の影響は大きいわけだし。そういう意味では日本で宗教と心理療法が分断されたままっていうのはちょと情けないですね。
 原題は "Thoughts Without A Thinker" ビオンの「考える人のいない考え」ですね。タイトルにはちょっとつかえないかもしれないけど、サブタイトルくらいには残してほしかったな・・・。そう考えるとビオンの思想は東洋的でもあります。インド生まれだしね。「No memory, no desire, no understanding」とか禅の公案っぽいし。(T.S.エリオットの引用だとどっかで読んだんだけど、出典確認できてません。)


 そういえばニナ・コルタートも仏教関連の論文書いてたな。

  • p.233 親から隠れるために、箪笥の中に身を潜めていたことを思い出したのです。 箪笥をあけたら息子がみっしりつまっていたらびっくりしますよね。箪笥は "closet" で「押し入れ」でしょう。

ブッダのサイコセラピー―心理療法と“空”の出会い
ブッダのサイコセラピー―心理療法と“空”の出会いMark Epstein

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