命が燃え尽きる前の最初で最後の短編集 「依存姫/菜摘ひかる」

 2002年の6月に発売。ぼくが読んだのは11月に発売された4刷ですけど、そのときはもうすでに著者は亡くなられていたのですね。後書きにも買い物依存、過食、拒食、抑うつなどでカウンセリングを受け、治療中ということが書かれています。
 基本的に風俗嬢だったときエッセイで語っていた体験の小説化という感じですが、小説の方がリアルというか、エッセイの方がまだ作って書いているというか。太陽をにらみつけて衰弱していってしまったような印象です。
 もう彼女の書いたものを読めないと言うことが残念です。

依存姫
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