1940年代後半から1950年代前半生まれ、かつての中堅臨床家、いまや学会等の中心メンバーである日本の臨床家の第2世代の人々によるさまざまな領域における実践の報告。
羽下先生のコミュニティ・アプローチの話とかおもしろかった。
気になったのは中学校からのコンサルテーションの事例。大学教員である執筆者にコンサルテーションの依頼があり、その学校担当のスクールカウンセラーは若い人だし、学内のいろいろな事情があって内緒にしておきたいという希望が先生サイドから語られる。大学教員の方はコンサルテーションにとどまらず積極的に直接生徒の親ともコンタクトを取られてご活躍なんだけど、その若い担当スクールカウンセラーのことはもう書かれていない。その人はどうなったんだろうと思う。
日本の心理臨床の歩みと未来―現場からの提言 | |
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