「人生を描く心理学 ―アートセラピー表現に見られる人生観/村山久美子」

 ブレーン出版から出ていたものがおうふうから再発。
 第一部がアートセラピーについて。第一章が筆者とアートセラピーの関わりを書いているのですが、ご両親が亡くなって相続税がたいへんだったとか結構プライベートな話も書かれていて、まさにタイトル通り「人生を描く」という感じです。それで第二章が、学生を被験者にした動的家族画とか、自分の一生を年代ごとに絵にするとかの芸術療法について。カラー図版もふんだんに例示されています。お菓子を食べている絵を描いた学生の絵を解釈して、摂食障害傾向があるとかいうのはちょっと決めつけすぎという気もしますがまあいいでしょう。
 第二部が講義に使ったものでしょうか、心理学に関する概説的なもの。フロイトの出生地がチェコ・スロバキア(現在はスロヴァキア)など、微妙なところがちらほらありますが、まあ一般教養ならこんなものでしょうか。

人生を描く心理学―アートセラピー表現に見られる人生観
人生を描く心理学―アートセラピー表現に見られる人生観村山 久美子

ブレーン出版 2005-02
売り上げランキング : 156432

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
心を描く心理学―アートセラピー表現に見られる青年の心
「色彩セラピー」入門―心を元気にする色のはなし (PHP文庫)
風景構成法―その基礎と実践
答えは子どもの絵の中に
表現アートセラピー―創造性に開かれるプロセス