「寺山修司 その知られざる青春―歌の源流をさぐって/小川太郎」
寺山修司ほどその人生と虚構作品が渾然としている作家はいないと思う。その寺山の劇団以前、『われに九月を』出版までの青年期をたどる。好きな女の子にみんなも一緒だからとだまして呼び出して、父親の墓の掃除を手伝わせ、それを原稿に書く。当然、また嘘かと思われるような話が実話だったり、虚と実の間を綱渡りする姿が興味深い。
寺山修司 その知られざる青春―歌の源流をさぐって | |
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