「思想としての3・11/佐々木中 中井久夫 他」

 全体としての印象は、あーもう思想って終わったなって感じ。なんか今更アルトーのエピグラムなんか引かれても気持ちが冷めるだけ。ほんと科学的なデータ解析やっていた方が、まだいいかという気がした。
 それでも巻頭の佐々木中さんの、平時と同じテキストの読み、クライストの小説の読みから安吾堕落論へと流れるテキスト読みの矜持には共感しました。

思想としての3・11
思想としての3・11河出書房新社編集部

河出書房新社 2011-06-21
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