「インドへ馬鹿がやって来た/山松ゆうきち」

 10代の終わりにインドを1ヶ月ほど旅行しました。最初の一泊だけはホテルがついていたんだけど、たまたま同じ飛行機に乗った全く知らない日本人男性と相部屋しかもベッドは一つ。それだけじゃなくてなんだか知らないけどインド人のオヤジに迫られたり、度重なる貞操の危機を乗り越えてなんとか無事に帰国しました。帰ってからもしばらく下痢が続いて点滴打ってもらったりしましたが、幸い悪い病気にはかかっていませんでした。マリファナなんかもさんざん売りつけられそうになりましたが、変な薬飲まされて全財産奪われた日本人なんかとも出会ってやっぱり断って正解でした。
 インドっていうのはそういうところでしたね。そんなインドで何を間違ったか日本まんが、それもよりによって劇画「血だるま剣法」を翻訳して出版して売ろうと、糖尿病を抱えてインドに渡ってしまった著者はタイトルが示している通りほんとに馬鹿を通り越して大馬鹿なんですが、その言葉も通じないのにもうとりあえずインドに行ってしまうと言うのが何ともインド的でおもしろかったです。

インドへ馬鹿がやって来た
インドへ馬鹿がやって来た山松 ゆうきち

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