「ドクター、「うつ」のホントの話、しちゃってもいいですか!?」

ドクター、「うつ」のホントの話、しちゃってもいいですか!?/伊藤秀成

 内幕暴露本っていうのはその道に長いキャリアがある人が業界の改善を願って真摯に行えばいいものになることもあるね。これは臨床心理士による精神科クリニック業界の暴露本。2006年に修士出たって書いてあるから、キャリア5,6年?。業界を周知しているってよりは、よっぽどひどいところばっかりに勤務したのを一般化してると思っちゃうんだけど、ちゃんと著者略歴にキャリア書いてあるね。勤務者への無料診療(病院負担)なんてやってるクリニックまだあるんだ。20年前なら福利厚生で確かにあったけど、監査がはいってそれからはずっとお金払うのが普通だと思ってたけどね・・・。
 良いクリニックの見分け方みたいなのって書いてあるけど、茶化してひどいクリニックのことがたくさん書いてあるから、そこで医療不信になっちゃうよね。
 参考文献にあがってる著者が上野玲、内海聡、中島聡、林公一、はやしまつり各氏のみっていうのがこの本のバランス感覚を表していると思う。

ドクター、「うつ」のホントの話、しちゃってもいいですか!?
ドクター、「うつ」のホントの話、しちゃってもいいですか!?伊藤秀成

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2013年02月08日のつぶやき