精神科病院を出て、町へ――ACTがつくる地域精神医療/伊藤順一郎
基本的に三枚橋病院でやっていたような地域密着型の精神医療ってことだよね。基本的にはこの方向は正しいんだけど、やっぱりスタッフの燃え尽きをどう防ぐのかっていう視点が重要だと思う。社会運動として始まればそれは20年くらいは継続できる。問題はその後。ちゃんと世代交代できるかっていうところ。
槍 穂高―岩橋崇至写真集
山岳写真を何となく見てしまうけれど、これは機材を担いで登っているってことなんだよね。そして序文に田部井淳子さんが書いているように、クライマーにとってはすぐ身近に死がある。必ず知り合いが山で亡くなっている。生きる意味っていうのを考えちゃうね。
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写真記録 アジアの人びと 1970~1989
日本も70年代まで遡ると「アジア」って感じがするね。
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穂高 3000mのドラマ/小川誠
こちらはさっきの山岳写真同人「四季」の写真集とは対照的で陽光や紅葉、新緑でカラフルな穂高の写真集。
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我が心に映る山/山岳写真同人「四季」
モノクロゆえに感じられる山肌のエロスと神秘。
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塩の道―竹林喜由写真集 秋葉街道
遠州と信濃って隣の国なんだけど行き来するのはとっても大変。電車でも自動車でも名古屋を回っていった方が時間的には早い。このあいだ集団精神療法学会が駒ヶ根であったときも、まず浜松から名古屋まで出て、そこから高速バスで行った。そんな山険しい遠州から信濃への路だけれど、むかしから塩を運ぶルートというのはあったようで相良から掛川、水窪を抜け天竜川と距離をおきながら併走して諏訪から、塩尻に抜ける道がそれということ。遠州大念仏、秋葉神社のモノクロの写真などに過去から続く流れを感じる。
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アジアその日その日/飯沢 耕太郎
アジアっていっても広いね。子どもに被写体を限定しているわけじゃないけど、ユネスコ・アジア文化センターの協力なので子どもの写真が印象に残る。ユネスコがらみだけど、ちゃんと子どもの裸の写真も載っていた。
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パリの記憶―過去の息づく現在/高田美
パリを舞台にした人々の写真。序文をカルティエ・ブレッソンが書いていて女性写真家である著者を誉めているけど、これはわかるね。確かにブレッソン好みって言うか、有名人写真とかブレッソンと区別つかない。
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