「いつか晴れた海で―エイズと平田豊の道程」/「永遠の宇宙 高野山―永坂嘉光写真集」/「セピア色の肖像―幕末明治名刺判写真コレクション」

いつか晴れた海で―エイズ平田豊の道程/内山英明 吉岡忍

 日本で最初の性行為によるエイズ感染をカミングアウトした故・平田豊氏の写真集。
 死にゆく彼が片目を失い、短歌に思いを載せる姿が淡々とフレームに納められている。
 もちろんエイズ差別は非理性的な行動だと思うんだけど、一方で「高校生くらいの男の子をくっちゃうのがいちばんおもしろかったかな」って語る彼はやっぱりひどいって思う。マンガ家の石坂啓は彼を支援したけれど、「くわれる」のが女子高生だったとしても同じだったのだろうか、などと考えてしまった。

いつか晴れた海で―エイズと平田豊の道程
いつか晴れた海で―エイズと平田豊の道程吉岡 忍 内山 英明

読売新聞社 1994-12
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永遠の宇宙 高野山永坂嘉光写真集/永坂 嘉光

 実家は真言宗で、別に個人的に信仰篤いわけではないけれど、高野山の宿坊にも泊まったことがある。「真言」っていうのは結構凄い言葉ですよね。「真の言葉」なんだから。ブッダの教えが、これほどまでに変形され日本化されて取り入れられていることを考えるとやっぱり空海という人の凄さが伝わってきますね。

永遠の宇宙 高野山―永坂嘉光写真集
永遠の宇宙 高野山―永坂嘉光写真集永坂 嘉光

小学館 2001-11
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天界の道  吉野・大峯 山岳の霊場 聖なる自然 高野山から―永坂嘉光写真集 空海の歩いた道―残された言葉と風景 巡礼高野山 (とんぼの本) 空海−真言密教の扉を開いた傑僧 (別冊太陽 日本のこころ187)

セピア色の肖像―幕末明治名刺判写真コレクション/井桜 直美 トーリン ボイド 日本カメラ博物館

 明治期の写真。想像以上にクオリティ高い。子どもの写真とか現代のものと言ってもわからないようなものもある。
 写真が全体の五分の一くらいしかないのが残念。

セピア色の肖像―幕末明治名刺判写真コレクション
セピア色の肖像―幕末明治名刺判写真コレクション井桜 直美 トーリン ボイド 日本カメラ博物館

朝日ソノラマ 2000-10
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2013年04月24日のつぶやき