天使の食べものを求めて/Ginette RAIMBAULT Caroline ELIACHEFF 向井 雅明
オーストリア后妃エリザベート、オイディプスの娘、アンティゴネー、思想家シモーヌ・ヴェーユ、聖女カタリナを拒食症事例としてラカン派の視点から分析。
結局、バッド・マザーセオリーにしかならないのでは?と思っちゃう。
訳はちょっと固いかな。フランス語をそのまま日本語に置き換えるとどうしてもこうなっちゃうんだよね。個人的にはもう少し砕いた訳の方が好き。
(翻訳 p.175)フロイトがユングとともにアメリカに旅行したときに、2人の回想に寄れば、彼らが荷物の中に入れて運んだものをフロイトはペストと命名したという。それは、無意識の発見へと彼を導いた道のりの記念なのだろうか。(試訳)フロイトがアメリカ旅行した際のユングとの思い出を信じるならば、自分たちがアメリカに持ち込んだものをフロイトはペストに喩えたという。これは無意識の発見に彼を導いたやり方の記念なのだろうか。(「2人の回想」は ses reflexions なので誤訳)
天使の食べものを求めて―拒食症へのラカン的アプローチ | |
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史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち/飲茶 板垣恵介
ヤージュニャヴァルキヤにはじまり、釈迦、龍樹、孔子、墨子、孟子、荀子、韓非子、老子、荘子、親鸞、栄西、道元など東洋の思想家、宗教家をやさしく解説。
21世紀最大の哲学者、江頭2:50ってのが面白かった。もう少しその最大たるゆえんをききたいところ。
史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (SUN MAGAZINE MOOK) | |
飲茶 板垣恵介 マガジン・マガジン 2012-03-14 売り上げランキング : 9437 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK) 哲学的な何か、あと数学とか 哲学ガールズ 100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか 知識ゼロからの哲学入門 |
COM 40年目の終刊号/霜月たかなかTh
編者はコミックマーケットの初代代表。まんが雑誌COMは1971年に最後の号が出ている(1973年に一度だけ復刊するが一巻で再び休刊)ので、個人的にはほとんんど知らない世代。火の鳥望郷編のこのバージョンは初読。岡田史子とかやまだ紫とかが描いていたんだなあ。この時期のまんがをもっと読みたい。「The レイプマン」のみやわき心太郎も COM に描いていたとか、2010年にすでに亡くなっていたと言うこともこの本を読んで知った。ちょっと COM とは雰囲気違うのかもしれないけど、同人誌向けに描かれて未発表になっていたアダルト作品が掲載されている。永島慎二もちゃんと読んだことないんだよね。あすなひろしとかも読みたくなった。