「長谷川潾二郎」/「クノップフ」/「こうちゃん」/「赤い蝋燭と人魚」/「ヒドラ」/「「少年」のふろく」/「新編 学問 虎の巻」
長谷川潾二郎/小柳玲子
夢人館シリーズ。これも知らない画家だなと思って借りたら、実は新青年などに短編を執筆していた探偵小説家、林不忘=谷譲次=牧逸馬の弟の地味井平造だということでびっくりした。兄がジョージだから、きっとジミーなんだよね。静謐な感じの絵でした。
夢人館のラインナップあらためて凄いな。フンデルトワッサー、メンデルスゾーン(作曲家)、カーロ、長谷川潾二郎、クノップフ、ゾンネンシュターン、メンデルスゾーン、リチャード・ダッド(父殺しの精神障害者)、デルヴィル、エルツェ。
長谷川潾二郎 (夢人館4) | |
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フェルナン・クノップフ (夢人館5)/小柳玲子
昔、ベルギー象徴派展に見にいきました。
フェルナン・クノップフ (夢人館5) | |
小柳 玲子 岩崎美術社 1990-06 売り上げランキング : 551256 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 Fernand Khnopff: Portrait of Jeanne Kefer (Getty Museum Studies on Art) さかしま (河出文庫) |
こうちゃん/須賀敦子 酒井駒子
須賀敦子さんは亡くなってから出た本だから須賀さんはこの本を見られなかったんだね。それはちょっと可哀想だけど、亡くなった後もこういう形でお話がよまれていくのはいいね。ふしぎな男の子こうちゃんのおはなし。
こうちゃん | |
須賀 敦子 酒井 駒子 河出書房新社 2004-03-11 売り上げランキング : 26391 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
赤い蝋燭と人魚/小川未明 酒井駒子
冷たい海に泳ぐ人魚のエロティシズム。酒井駒子さんの絵で小川未明の世界がビジュアライズされます。
赤い蝋燭と人魚 | |
小川 未明 酒井 駒子 偕成社 2002-01 売り上げランキング : 55551 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
ヒドラ――怪物?植物?動物!/山下桂司
ヒドラって言うとまず高原竜を思い浮かべる世代です。ウルトラ怪獣じゃなくて、あの分裂したら再生する現実世界のヒドラだけど、クラゲになったりまた戻ってヒドラになったりするんだって。クラゲってあのふわふわ浮遊する形(クラゲ体)をいうのであって、種の名前じゃないんだって。それでクラゲフォームとヒドラフォームで別の名前がついていたり、あるいはクラゲフォームだけ知られていてヒドラフォームは謎だったりっていう種類もあるんだって。生物の世界は奥が深いね。
「少年」のふろく/串間努
光文社が出していた雑誌「少年」の付録についての書籍。ムックかと思ったら活字主体で写真が少なく残念。
ただ「少年」を出版していた講談社の子会社光文社については「カッパ・ノベルスの時代」で読んだばかりで、手塚治虫などマンガの優れたコンテンツをおさえながら黒字であった「少年」を廃刊にしてしまい、週刊漫画誌刊行に乗り出せなかったあたりの事情を関係者のインタビューで読めたのはよかった。
「少年」のふろく | |
串間 努 光文社 2000-11 売り上げランキング : 27625 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
新編 学問 虎の巻/夏目房之介
こんな週刊連載を十年近く続けていたなんて大変なことですね。しかもただそれを本にするだけじゃなくて、加筆修正、編集・・・ここらへんは手塚治虫の影響なんかもあるのかしら。
新編 学問 虎の巻 | |
夏目 房之介 新潮社 1992-10 売り上げランキング : 806698 Amazonで詳しく見るby G-Tools |