天國のをりものが: 山崎春美著作集1976-2013
天國のをりものが: 山崎春美著作集1976-2013
タコのファーストを買ってガセネタのギターに脳天を打ち抜かれた記憶、著者の文章が載った自動販売機本のJAMを熊谷の古本屋で買ったあの頃。間章、鈴木いづみ、ロリータ順子、大里俊晴、隅田川乱一、多くの死者の中にあってなぜか生き延びた著者の初著作集。浜田純のギターにぎりぎりのリアルを感じたこと、シド・バレットの訳詩など、自分の嗜好と近いところがあるのを改めて感じた。町田康の文体への影響も結構あるのではないか。ガセネタ、スターリンのドラマー、乾純が高校の後輩とか、白石民夫が東工大出身とかどうでもいいトリビアが知れたのもよかった。