こういう本にしては翻訳がまともで良かった。デビッド・ボウイに憧れた少年時代のシド・ヴィシャス。ジョンがシドの家に行ってカンの「タゴ・マゴ」を聞いていたら、ヘロイン依存のシドの母親アンが息子にヘロイン一服と注射器を渡すのを見て、ジョンは衝撃を受けつつその勧めには乗らずに帰る。アンはまたシドの食事にもドラッグを混入。チャールズ・マンソンにピストルズをプロデュースさせようとしたマルコム・マクラーレン。アンはシドの死後に自死。ザ・シーズ、エドガー・ブロートン・バンド、アーサー・ブラウン、ファウスト、サディスティック・ミカ・バンドなど音楽遍歴も。
PiLの「パリ・ライブ」のジャケットはジョンが描いたもの、「ハッピー」のジャケットはフンデルトヴァッサーのオマージュ。