説明責任

　これから日本臨床心理士会の反・医療心理師のロビー活動が始まることになるんだろうと思うけれど、きちんと国民、会員、そして指定校で学ぶ院生に対する説明責任を果たしながら行ってほしいと思う。
　医療における心理療法が医行為でないと主張するならば、普通に考えれば保険は認められない。日本臨床心理士会は食事の提供や精神保健福祉士や言語療法士の業務などで医行為でなくても保険のきくものはあるという答えだ。しかし、問題なのはすでに医師が精神療法で保険請求を行っている点だ。これは精神保健福祉士や言語療法士とは大きく立場が異なる点なのだ。医師が行う精神療法と心理の行う心理療法に質の違いがあるというエビデンスをだすのは非常に困難だろう。心理療法が医行為でないと主張する以上、そう主張した上でも確実に保険請求が可能となるというような根拠を提出する義務があると思う。