2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
あるこーる白書/西原理恵子 吾妻ひでお 月乃光司 元アルコール依存症の男性二人(マンガ家の吾妻氏、「こわれものの祭典」の月野氏)に、アルコール依存症のカメラマンの元妻、西原氏を加えた鼎談。 アルコール依存症の実体、恐さ、世間からの誤解がよくわ…
佐々木マキのナンセンサス世界/佐々木マキ 初出表記などないので描かれた時期はよくわからないけれど、多分60年代のものは郷愁を誘うと共に新鮮。後半、多分80年代に描かれたものは、赤塚不二夫、奥平イラ、長新太、杉浦茂などのパスティーシュなど器用なと…
一生に一度は泊ってみたい奇想天外ホテル/デコッタス 外から丸見えのボール型ホテル、飛行機を改造したホテル、イグルーのホテル、ツリーハウス、フンデルトヴァッサーの現代アートホテルなど世界の変わったホテルを集めた書籍。奇想天外ホテルの中に日本の…
ヨーロッパの壁絵デザイン 中世のキリスト教絵画、フンデルトヴァッサーみたなモダンアートから街角の落書きまで、ヨーロッパの伝統の長い壁絵の写真集。ヨーロッパの壁絵デザイン松味 利郎 東方出版 2003-04売り上げランキング : 778258Amazonで詳しく見るb…
三島由紀夫 幻の遺作を読む もう一つの『豊饒の海』/井上隆史 呉智英と宮崎哲弥の対談「知的唯物論」で取り上げられていた、仏教の唯識という視点から三島由紀夫の「豊饒の海」草稿を見直す論考。三島由紀夫 幻の遺作を読む もう一つの『豊饒の海』 (光文社…
絵本画家 天才たちが描いた妖精/井村君江 「妖精」をキーワードにウィリアム・ブレイク、ロセッティ、バーン・ジョーンズなど美術史的に名前が知られた人から、コナン・ドイルの父親、チャールズ・ドイル、伯父のリチャード・ドイル、そしてカイ・ニールセ…
深海生物―奇妙で楽しいいきもの/石垣幸二 深海生物ってすごい。いろいろ本を見るたびに新たな発見がある。深海生物―奇妙で楽しいいきもの石垣 幸二 笠倉出版社 2013-06売り上げランキング : 2015Amazonで詳しく見るby G-Tools 2013年07月24日のつぶやき win…
津田青楓デッサン集―裸婦 夏目漱石と交流のあった日本画家のデッサン集。津田青楓デッサン集―裸婦 (1976年) (双書美術の泉〈28〉)津田 青楓 小池 唯則 岩崎美術社 1976-10売り上げランキング : 2034283Amazonで詳しく見るby G-Tools 2013年07月23日のつぶや…
ポール・デルヴォーの絵の中の物語/ミシェル・ビュトール ついこのあいだ浜松市美術館で展覧会をやっていたポール・デルヴォーの絵からインスパイアされた短文と詩を集めたもの。 ポール・デルヴォーの世界は何となく時間が止まってデッドな世界と感じられ…
浮世絵ワンダーランド/高橋克彦 この表紙の一見すると金魚の影絵の正体は実は・・・・。遊女や歌舞伎役者のブロマイドであり、最古の多色刷り新聞でもあり、有名人の死亡通知でもあった浮世絵の魅力をコンパクトに紹介。昔の少年誌にあった一枚の紙からもの…
幻滅と別れ話だけで終わらない ライフストーリーの紡ぎ方/きたやまおさむ よしもとばなな きたやま先生の講義、プラスよしもとばななとの対談本。なかなか読めなかったんですけど、その要因は自分の本の読者はこぎれいで、何とかで顔を見ればわかるとかいっ…
帝国ホテルの建築家であると同時に、浮世絵のコレクターでもあったフランク・ロイド・ライト。ライトの破産によって現在は散逸している彼のコレクションと、浮世絵の影響を受けた彼のデッサン。フランク・ロイド・ライトと広重京都書院 1992-06売り上げラン…
先生、モモンガの風呂に入ってください!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学/小林朋道 モモンガ風呂とは、湯船に捕獲して来たモモンガをいっぱいに入れて、それをつぶさないようにそーっとはいるとモモンガの体温で温かい・・・・わけじゃありません。モモ…
おかあさんとあたし。と、おとうさん/k.m.p. シリーズ第三作。寝ているお母さんの上に碁石を置いてるシーンがおかしかったな。おかあさんとあたし。と、おとうさんk.m.p なかがわ みどり ムラマツ エリコ 大和書房 2008-04-05売り上げランキング : 302200Am…
馬車が買いたい!―19世紀パリ・イマジネール/加島茂 フランスってもうほとんど大都市パリとあとは広大な田舎なんだよね。日本の都市であてはめてみるとパリ=名古屋で後は新潟くらいの街しかない。だから近代小説においては主人公がどうやってパリに向かうか…
アルカトラズ幻想/島田荘司 アルカトラズ前後で二度楽しめる長編ミステリ、後半のこれもうどこにいっちゃうの感は著者ならでは。これは多分あれかなとは思っちゃうけど、それをやっぱり描いてみせる筆力は凄いね。アルカトラズ幻想島田 荘司 文藝春秋 2012-…
日本の幽霊名画集/安村 敏信 類書はたくさんありますが版の大きさから迫力という点ではこれが一番。水木しげる、東雅夫、小松和彦、山下裕二など解説陣も充実。日本の幽霊名画集安村 敏信 人類文化社 2000-03-01売り上げランキング : 1184419Amazonで詳しく…
まんが クラスメイトは外国人 -多文化共生20の物語-/みなみ ななみ 在日朝鮮人・韓国人、中国残留孤児、ヴェトナムのボートピープル、オーバーステイのフィリピン人の子どもの進学問題、関東大震災の際の朝鮮人虐殺など日本における多文化交流の様々な問題…
東大クイズ研のすごいクイズ500/東京大学クイズ研究会 超難問クイズは一割くらいしかわからなかったです。東大クイズ研のすごいクイズ500東京大学クイズ研究会 データ・ハウス 2012-12-08売り上げランキング : 21190Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 …
リッツェ―少女たちの時間 「画狂人」ホルスト・ヤンセンが飽くなき少女たちの交合を描き、文章も添えたポルノグラフィー。絵はシーレをもっと露骨にした感じ。リッツェ―少女たちの時間ホルスト ヤンセン 種村 季弘 トレヴィル 1995-02売り上げランキング : 5…
竹久夢二―大正モダン・デザインブック/石川 桂子 グラフィック・デザイナーとしての竹久夢二。こんなに大量の作品を遺していたとはびっくり。 しかしそうした先進的な試みが、関東大震災で夢と消えたのは残念ではあるけれど、夢二らしくもあり。竹久夢二―大…
マンガでわかる社会学/栗田 宣義 嶋津 蓮 トレンドプロ 学習マンガ。社会学の理論的基礎。学校で習った「社会」と「社会学」って全然別物なんですよ、あたりから初めて実際の社会調査を取り上げた方がよかったのでは?と思ってしまいました。 セクハラして…
「棟方志功の絵手紙/小池邦夫 石井頼子」 絵手紙なんてジャンルが確立してなかった頃にすでにひとりでジャンルを切り開いていってしまった棟方志功はやっぱり天才。文字からしてもうひとつの作品となっている。だるまがいやに可愛かった。棟方志功の絵手紙…
妖艶粋美──甦る天才絵師・鰭崎英朋の世界 明治、大正、昭和と活躍した挿絵画家。美人画も幽霊画もとってもいいですね。月岡芳年の孫弟子と知ってなるほどと思いました。妖艶粋美──甦る天才絵師・鰭崎英朋の世界松本 品子 国書刊行会 2009-12-24売り上げラン…
Object Glass12/石塚公昭 著者の偏愛する12人の作家のフィギュアを舞台を整えて写真に納める。澁澤龍彦、稲垣足穂、泉鏡花、村山槐多、谷崎潤一郎、中井英夫、江戸川乱歩、永井荷風、夢野久作、ジャン・コクトー、寺山修司、三島由紀夫とチョイスもナイスで…
思ってたウツとちがう! 「新型ウツ」うちの夫場合/池田暁子 マンガ家の奥さんがうつ病のご主人との生活を描いたエッセイマンガ。仕事は辞めてしまい、自分は旅行に行くし、果てはマンガの出来について責められては確かに「思ってたウツとちがう!」といいた…
ほんとのこと言えば? ---佐野洋子対談集/佐野洋子 谷川俊太郎との対談はふたりが結婚していた時期のものなんだけど、創作者としてのふたりの発言に穏やかながらもばちばちと火花が散っています。 これはずっと一緒にいるっていうのは確かにむずかしいですね…
闇の国々II/ブノワ・ペータース フランソワ・スクイテン 最初の作品はBD版「パノラマ島綺譚」?。完成していないものがまじっているせいか、一巻よりもまとまりに欠ける印象。闇の国々II (ShoPro Books)ブノワ・ペータース フランソワ・スクイテン 小学館…
アンコール・ワット (甦る文化遺産) アンコール・ワットはヒンドゥー教寺院が放置されて仏教寺院として利用されたんだね。アンコール・ワット (甦る文化遺産)石沢 良昭 日本テレビ放送網 1989-10売り上げランキング : 1286426Amazonで詳しく見るby G-Tools 2…
廃墟本4 ~THE RUINS BOOK4 かつてトルコの魔除けナザール・ボンジューを買った柏崎トルコ村ももはやないのね。さまざまな栄枯盛衰映し出され、時に生々しい生の名残がほのめきつつ朽ちてゆく感じは廃墟の奇妙な魅力なんでしょうね。廃墟本4 ~THE RUINS BOOK4…