2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

やさしいベイトソン―コミュニケーション理論を学ぼう!/野村直樹

やさしいベイトソン―コミュニケーション理論を学ぼう!野村 直樹金剛出版 2008-06売り上げランキング : 18333Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 タイムマシン心理療法―未来・解決志向のブリーフセラピー インスー・キム・バーグのブリーフコーチング入門 …

母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか/斎藤環

母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス 1111)斎藤 環日本放送出版協会 2008-05売り上げランキング : 9270Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き 文学の断層 セカイ・震災・キャラクター 家族収…

治療的柔構造―心理療法の諸理論と実践との架け橋/岡野憲一郎

そうなんだよね。心理職が精神科医との差異化ばかり気にして成長モデルばかり強調するから、診断とか服薬に関しての知識が薄くて精神科領域で使いものにならない心理職が多くなってしまってる。くだらない昔の対立構造をひきずるのをやめて、どういうことが…

第46回全国大学保健管理研究集会 in 京都

現代のロボトミー

「治療的柔構造」に下記のような記述があったので調べてみた。 もちろん現在ではロボトミーは全く行われていません。 (p.206) というのも、以前重度の強迫性障害にロボトミーが行われているというニュースを見た記憶があるからだ。 BrainPhysics: Brain Surg…

集団精神療法おすすめ本

ぽっきさんのリクエストにおこたえして。これは!っていわれると困っちゃうんだよね。高橋哲郎先生の論文は本になってないし。今日は出先でわからないんだけど集団療法学会誌で高橋先生の論文をさがすのが一番いいかもしれない。集団精神療法学会でやってる…

精神療法の工夫と楽しみ/原田誠一

ヴァーチャル幻聴とか認知行動療法とか心理教育など面白い試みを色々されている精神科医の原田先生の論文集。うーん。これで精神療法アマチュアだったら、ぼくら立場ないなー。 序文を神田橋先生が書かれてます。精神療法の工夫と楽しみ原田 誠一金剛出版 20…

うつ病の心理―失われた悲しみの場に/内海健

原田先生と内海先生、だいたい同世代なんだね。同じ東大出身の精神科医でも分院で精神病理を極めた内海先生と、本院で宮内先生からスーパーヴィジョンを受け、神田橋先生に巡りあう原田先生とはほんと対照的な道を歩んでますね。 「うつ病」とタイトルにはつ…

あの患者さんバズコックス感あるね

プレコックス感ってのは何か嫌な言葉だけど、バズコックス感ならイイネ。

Scrapbook

ウェブサイトの保存用に Firefox の拡張 Scrapbook+ を導入。Scrapbook の高速化バージョン。Evernote とかいろいろあるけど、ブラウザの情報はブラウザでできた方が便利かな。とりあえず試す。

平成20年度 学生支援に関わる教職員の研修会

研修で名古屋に来ています。午前中は甲南大学高石恭子先生の講演「全学的な学生支援と守秘義務の問題」。高石先生の話は非常にわかりやすくてよかったと思います。 最近の学生の傾向。抑圧モデルから解離モデルへの変化。「悩めない学生」「巣立てない学生」…

パンセ・スキゾフレニック―統合失調症の精神病理学―/内海健

パンセ・スキゾフレニック―統合失調症の精神病理学―内海 健弘文堂 2008-10-06売り上げランキング : 26118Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 うつ病の心理―失われた悲しみの場に 臨床瑣談 スキゾフレニア論考―病理と回復へのまなざし メランコリー ―人生…

精神病の精神分析的アプローチ―その実際と今日的意義/松木邦裕 東中園聡

統合失調症の患者さんへの精神分析的なアプローチ。時代遅れといわれるかもしれないけれど、いわゆる精神病圏の患者さんたちに対しても精神療法的アプローチが有効であるということは、ぼくも精神病院勤務時代の経験からも実感しているところ。でもちょっと…

野球の国のアリス/北村薫

講談社のジュブナイルシリーズ、ミステリーランドの一冊。ジュブナイルとはいえまあ世相を反映してか殺伐とした話の多いシリーズですけど、これは読後感よろしくさわやかな一冊。ミステリというよりはファンタジーですけど。野球の国のアリス (MYSTERY LAND)…

フロイトのイタリア―旅・芸術・精神分析/岡田恩司

精神分析の創始者、フロイトについてはもはやあらゆるパースペクティブから書かれ尽くしたという感もあるのですが、この本は「イタリア」という視点からフロイトを見直すというまだこんな視点があったかというちょっとした驚きを与えてくれる本です。 「日常…

常識はウソだらけ/日垣隆 編

常識はウソだらけ (WAC BUNKO 73)日垣 隆ワック 2007-10売り上げランキング : 95528Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 定説だってウソだらけ (WAC BUNKO 86) 通販な生活 一生を1ギガで終えないための買い物学 学校がアホらしいキミへ 部下の仕事はなぜ遅…

ラカン派精神分析入門―理論と技法/ブルース・フィンク

原題は "A Clinical Introduction to Lacanian Psychoanalysis - Theory and Technique" でなぜか邦題は "clinical" だけけずっちゃったんだよね。「臨床」と「ラカン」というミスマッチなものがタイトルに並ぶところがキモなのにね。"Practical Jung" みた…

関係精神分析の視座―分析過程における希望と怖れ/S.A.ミッチェル

翻訳はやや硬い表現が多く、誤訳というわけではないが全体的に意味がぼやけてしまっているような気がする。ミッチェルは英語で読むと明解という印象なんだけど。ほんとは内容についてもう少しつっこんで書きたいけど、何か頭に入ってこなかった。 細かい固有…

ラクをしないと成果は出ない/日垣隆

たまにはこういう現実的な本が読みたくなります。ラクをしないと成果は出ない日垣 隆大和書房 2008-05-23売り上げランキング : 2243Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 部下の仕事はなぜ遅いのか 通販な生活 一生を1ギガで終えないための買い物学 「残業…

セラピストと患者のための実践的精神分析入門/オーウェン・レニック

考えてみると精神分析というの難儀な療法だよね。実践的精神分析っていう言葉をレニックは伝統的な臨床的精神分析と対置するように使っているけれど、それでは何が実践的かというと、自己開示をするとかセラピストの都合でセッションをキャンセルするのに理…

逸脱の精神史/酒井明夫

「魔術と狂気」に続いてギリシア時代にまでさかのぼった精神医学史に関する文献学的考察です。逸脱の精神史酒井 明夫日本評論社 2007-11売り上げランキング : 570164Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 うつ病の真実 精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科…

乳児研究から大人の精神療法へ―間主観性さまざま/ビービー ノブローチ ラスティン ソーター

今年は国際乳幼児精神保健学会が日本で開催されたこともあり、発達臨床関連本では良書が多いですね。訳者の方も書いておられますが、スターンやオグデンなど各理論家の間主観性理論の比較を行った2章はバックグラウンドがわからないと読みづらいですが、ビー…

子どもの双極性障害―親と専門家のためのガイド/ディミトリ・パポロス ジャニス・パポロス

アメリカでは今、子どもの双極性障害が社会的なトピックになり、見過ごされていた障害に光をという声と、過剰診断ではないかという反論という、AD/HD、アスペルガー障害などと同様の流れになっているようです。(下記のエントリ参照:ニューズウィークの子ど…

amazon インスタントストア

新しくできた amazon ツールバーが便利そうなのでインスタントストアを作ってみた。まだ中身はほとんどありませんが。以前 G-tools とかで作ってたけど数の制限が厳しいのでやらなくなってしまってました。登録数的には十分そう。今、未読書籍管理はメディア…

性犯罪者それとも被害者?

オハイオ州の Licking Valley 高校(谷舐め高校?)の15歳の女子高校生が携帯電話に友人のヌード写真を撮っていたのを高校の職員に見つかり、警察に通報された結果、子どもポルノ法違反の性犯罪者として記録され、数年留置される可能性があるという。 http://d…

地獄のライヒはケイト・ブッシュとホークウィンドに唱和され

精神分析を破門されオルゴン療法という危ない科学をアメリカで布教しようとした元精神分析家ヴィルヘルム・ライヒのことはこのブログでも何度か取り上げています。モーターヘッドのレミーが在籍したイギリスのサイケデリック・ロックバンド、ホークウィンド…

AD HD、LDがある子どもを育てる本/月森久江 監修

AD HD、LDがある子どもを育てる本 (健康ライブラリー イラスト版)月森 久江 講談社 2008-10-11売り上げランキング : 50083Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 教室でできる特別支援教育のアイデア 小学校編 Part2 (2) (教室で行う特別支援教育 6) 通常学…

またまた自殺うさぎの本―まだまだ死にたいうさぎたち/アンディ・ライリー

エドワード・ゴーリーみたいなのかと思ったら(amazon でもゴーリーの本と一緒に買われている)一コママンガみたいで、絵もおもしろみがないし、何にも面白くありませんでした。またまた自殺うさぎの本―まだまだ死にたいうさぎたちアンディ・ライリー青山出版…

夢見の拓くところ

Twitter でボルヘス引用してたら、オグデンの新刊ではボルヘスが取り上げられてるらしい。amazon にはまだ出てないけど、岩崎学術出版社のサイトに出てた。 訳者は東大で同期の大矢君ですね。オグデン2冊目。ぼくも翻訳頑張ろうっと・・・ http://www.iwasak…

心理療法と超越性―神話的時間と宗教性をめぐって/横山博 編著

同名のシンポジウムを本にしたもの。何か超越性の特権化みたいな話は聞いてると他宗教の攻撃みたいな感じでいやになっちゃう。スピリチュアル・セラピーみたいなのはダメな超越性で、ユングのいう超越性や、ネイティブ・アメリカンの超越性は素敵みたいな。…