「幻想の挿絵画家カイ・ニールセン」「遠野物語」「LOVE in Alaska 星のような物語」「大いなる旅路」

幻想の挿絵画家 カイ・ニールセン/海野弘 マール社編集部 イラスト付き小説とうい意味だったらラノベなんて昔からあったんだよね。しかもこんなにハイクオリティのものが。 イギリスのラッカム、フランスのデュラックと並んで幻想世界のイメージを紡ぐデン…

「短篇五芒星」「吾妻ひでお童話集」「旧約聖書 創世記編」「マンガでわかるプロジェクトマネジメント」「最後の楽園」「森に還る日」

短篇五芒星/舞城王太郎 流産が気になっておかしくなっちゃった男の話「美しい馬の地」、舞城版「ポニョ」の「アユの嫁」、舞城版「砂時計」の「あうだうだう」など五短篇。アイディア一発勝負みたいな所はあるけれど舞城の奇想は発揮されていて妙な読後感で…

しずおかSF

しずおかSF 異次元への扉〜SF作品に見る魅惑の静岡県〜/宮野 由梨香 鼎 元亨 石和 義之 関 竜司 磯部 剛喜 高槻 真樹 岡和田 晃 横道 仁志 鈴木 啓造 鈴木 大治 カーコスキー 朱美 小梅 八木 洋行 郷土資料。日本SF作家クラブってSFを愛していれば会員資格…

「マックス・エルンスト―美しき女庭師の帰還」「ガウディの宇宙」「DADAルソーおかしな ジャングル」「DADAルノワール、みつけた「オーロラの彼方へ」

マックス・エルンスト―美しき女庭師の帰還/ヴェルナー・シュピース マックス・エルンストの生誕80周年記念出版とのこと。文章はどうでもいい感じ。 マックス・エルンスト―美しき女庭師の帰還 (1977年)ヴェルナー・シュピース 田部 淑子 河出書房新社 1977-0…

「相田家のグッバイ」「となりのツキノワグマ」

相田家のグッバイ/森博嗣 森博嗣の自伝的(?)小説。ブログなどでこれまで書いている家族のプロフィールなどとほとんど一致しているからまあ事実を元にしていると考えて良いのでしょう。父親がシゾイド的というのは予測通りなのですが、燃えないゴミをすべ…

「鬼宿の庭 1」「グリーティング」「えぞ王国」「ナンシー関のすっとこ人名辞典」「山鹿」「天才チンパンジー画伯アスカ」「ぼくみなぞう」「知床のアザラシ」「鷲と鷹」「雷鳥」「タンチョウ」「愛しの動物たち」

鬼宿の庭 1/佐野未央子 ぴゅん氏本です。 絵師見習いの青年可風と人に触られると寿命が縮んでしまう人ならぬ存在のたまゆら姫が鬼宿の日にだけかわすはかない愛のかたち。 初めてこの方の作品を読みましたが、うまいですね。続きが読みたいです。鬼宿の庭 1…

「ビブリア古書堂の事件手帖 1・2」「マザーグース英国飛行」「ちひろBOX」「創世記」「オコジョ 白い谷の妖精」「絵本ジョン万次郎の生涯」「マンガでわかる相対性理論」「南海紳士録」「ふたごのクマクマ」「恋文」「Ado Mizumori」「ナイーブ・アート」「夢宙卵」「ペンギン大陸」「南極一号伝説」「写真絵本 しろくまピース」「ペンギン物語」

ビブリア古書堂の事件手帖 1・2/三上延 最近読んだラノベ関係はひどいものばかりだったので心洗われる思いでしたね。古書店「ビブリア古書堂」を舞台にした日常の謎系ミステリ。巨乳年上店長の栞子さんが書籍プロファイリングみたいな感じで謎を解いていき…

「いわさきちひろ若き日の日記「草穂」」「少年少女レトロ玩具箱」「少女スタイル手帖」「マンガでわかる電気数学」「あかるい箱」「実存 1968-69状況劇場」「どうやって空気を売るというのか?」「アンミュレ」「アンジェ」「かっぱらっぱ」「三日月ふるふる」「カリジェの世界」「マンガでわかる物理 力学編」「岡本帰一」

いわさきちひろ若き日の日記「草穂」/いわさき ちひろ 松本 由理子 いわさきちひろの絵は勿論知っていたんだけど、福井生まれだったと言うことも、愛情が持てなかった最初の結婚はご主人の自死で終わったことも、共産党に入党したことも(二番目のご主人は…

「残穢」「海と風船」「小川芋銭さしえ名作選」「ビー玉の街」

残穢/小野不由美 久々の長編。実話風の怪談物ですが・・・あまりに短調で退屈でした。残念ですね。カバー絵が司修でした。残穢小野 不由美 新潮社 2012-07-20売り上げランキング : 739Amazonで詳しく見るby G-Tools 海と風船/谷内六郎 谷内六郎はもっと不…

「父は空 母は大地―インディアンからの手紙」「スーヴェニール―中原淳一画集」

父は空 母は大地―インディアンからの手紙/シアトル酋長 ネイティブアメリカンのシアトル酋長がアメリカ第14代大統領のフランクリン・ピアスに宛てた手紙。あまりにも現代的な感覚の文章なのでびっくりしたんだけれど、解説をみたら伝承されている内に映画の…

「エセルとアーネスト」「むずかしいものなんかいらない」「モーンストルム〈1〉」「Home, Sweet Home」

エセルとアーネスト ほんとうの物語/レイモンド・ブリッグズ 「風が吹くとき」などで有名なイギリスの絵本作家が自らの両親の出会いから死までを描いたマンガ。ちょっと森博嗣の「相田家のグッバイ」を思い出した。ブリッグズの最初の奥さんのジェーンは統…

「岡崎京子未刊作品集 森」「ジェフリー・フルビマーリ グレイテストヒッツ」「花と私の時間 ~モンマルトルのバルコニーより~」

岡崎京子未刊作品集 森/岡崎京子 岡崎京子が「ヘルター・スケルター」の後に交通事故に遭って中断したままになっている長編の第一話「森」を含む未刊行作品集。岡崎京子が「ノルウェイの森」を翻案したらこうなるんだろうね。 まさにマンガ家として頂点に達…

「日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編」

日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編/蛇蔵 海野凪子 好評シリーズも3作目で区切りの卒業編。だけど、ヨーロッパ編が連載中みたいです。日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編蛇蔵 海野凪子 メディアファクトリー 2012-03-08売り上げランキング : 808Amazonで…

「欲望のコード」

欲望のコード/堀あき子 反ポルノフェミニズムは反ポルノ法制定のためにキリスト教右派とも結託し、ポルノを読む女性は児童虐待経験者のみだと愚かにも断言する。 そうした流れで無視されてきた女性のためのポルノグラフィ、レディースコミックややおい(や…

「フライト」

フライト/つりたくにこ NHKの朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」に登場したアッキーナが演じる女性アシスタントのモデルではないかと言われたマンガ家、つりたくにこの作品集。 つりたは37歳で難病全身性エリテマトーデスのため早世。 学生運動や精神病院での…

「わたしのままでママをやる」

わたしのままでママをやる/よしもとばなな 内田春菊 中村うさぎ 倉田真由美 斎藤学 手にしてから知りましたが斎藤学先生の対談本なのですね。 ぼくは集団療法は専門なのですが、家族療法はもちろん調整くらいはするのですけれどなかなか難しいですね。集団…

「ジョルジュ・バルビエ」「江戸漫画本の世界」「いんちきおもちゃ大図鑑」

「ジョルジュ・バルビエ-優美と幻想のイラストレーター/海野弘」 19世紀世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスのイラストレーター、ジョルジュ・バルビエの作品集。 ジャポニスム、シノワズリの影響を受けたアールデコ調の現代日本の萌え絵にも…

読んだ本「オリオン画報」

詩とイラスト。オリオン画報土橋 とし子 新潮社 1992-12売り上げランキング : 1457375Amazonで詳しく見るby G-Tools

読んだ本「オレンジ党 最後の歌/・・・・の反対は?」

オレンジ党最後の歌/天沢退二郎 天沢退二郎氏とは同じ大学に勤務していたというご縁があったのですが、キャンパスも違って結局接点もなし。それでも一応白金キャンパスにいったときは研究室の場所だけは確認しておりました。 オレンジ党シリーズの30数年ぶ…

「うつにもいろいろあるんです。/細川貂々」

特に女性を対象にした精神疾患の紹介本。気分障害系はうつ病、躁うつ病、季節性うつ病、産後うつ病、新型うつ病、気分変調性障害。それ以外の疾患は強迫性障害、パニック障害、境界性パーソナリティ障害、摂食障害、適応障害などひととおり。マンガを細川貂…

読んだ本(ムーミン―名倉靖博画集)

広告よけのため、今日から読んだ本はまとめて一エントリにしようと思います。 ノンノンはフローレンだし、スノークはもう貴族カツラかぶってないんだ・・・。トーベ・ヤンソンは日本のアニメ化に否定的だと思ってたけど、最近のアニメ化ではそうでもなかった…

「1冊でわかる スマホ&タブレット企業活用ガイド (日経BPムック)」

もうパソコン以上に有効活用されている業種も多いんだね。1冊でわかる スマホ&タブレット企業活用ガイド (日経BPムック)日経コンピュータ ほか 日経BP社 2012-06-12売り上げランキング : 29967Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 よくわかるAndroidタブレ…

「愛と性の尊厳/賀来はつ 中山尚夫 石崎淳一」

助産師、産婦人科医、臨床心理士による性教育バッシング純潔教育本。純潔教育というのは統一教会の教義にあるような結婚までは処女でいましょうという運動。 臨床心理士の石崎淳一氏は『大学の宗教迫害』で専門家の立場から大学で『迫害』されている統一教会…

「少年は残酷な弓を射る/ライオネル・シュライヴァー」

大量殺人犯となってしまった息子の母親が父親にあてて書いた手紙形式の小説。邦題が与えるような耽美的イメージは全くなし。原題 "We Need To Talk About Kevin" 「私たちはケヴィンについて話す必要がある」っていうのがまったくもって小説の内容にぴったり…

「陰謀論の罠 The Trap of Conspiracy Theories/奥菜秀次」

9.11のテロがアメリカの自作自演だというお馬鹿な陰謀論の反証が前半。陰謀論者の議論自体がまったくトンデモの世界なので前半の検証はやや退屈。このとき日本でもアメリカの陰謀論主張していたジャーナリストが今なにしているかググってみたらやっぱり…

「同人音楽作成ガイド/冨井公 國田豊彦」

同人音楽活動の入門書。DTMの基礎、音楽理論の基礎、アレンジ、作詞方法、実際の同人音楽活動など・・・ もう少し時間が合ったらこういうこともやってみたいけど、なかなかね。同人音楽制作ガイド冨井 公 國田 豊彦 秀和システム 2008-08-12売り上げランキン…

「妖怪手品の時代/横山泰子」

江戸時代の手品の解説本には妖怪を出現させるネタがあるそうで、妖怪手品とはそれらに筆者が与えた名前。 見立てという文化、手品という伝統芸能の文脈、19世紀心霊主義の謎の科学的・合理的解明という文脈、映画と手品の近縁性、そして妖怪手品という視点か…

「インサート・コイン(ズ)/詠坂雄二」

詠坂雄二の雄二は堀井雄二の雄二ってホントかな。詠坂氏だったらそのために後から勉強してゲームマニアを装うくらいはやりそうだけど、多分本当なんでしょう。「電氣人間の虜」に登場したフリーライターの柵間と危ない先輩の流川、探偵役の詠坂雄二の登場す…

「自己愛な人たち/春日武彦」

後書きには難産だったとありますが、小説と精神科医としての経験をおりまぜながら自己愛をテーマに変奏するもはや完成されたスタイルの春日先生のエッセイ。自己愛な人たち (講談社現代新書)春日 武彦 講談社 2012-06-15売り上げランキング : 124298Amazonで…

「ぼくたちの"護身"入門 電波大戦/本田透」

著書「電波男」で脳内彼女に操を立ててニンゲン女性からの護身を説く萌え伝道師の対談集。オーケンの1000人切り、オタキングの年間800オナニー、もう残された人生より長い時間のDVDを購入済みの倉田英之氏などいずれたがわぬ猛者がそろってますね。オーケ…