アート

読んだ本(ムーミン―名倉靖博画集)

広告よけのため、今日から読んだ本はまとめて一エントリにしようと思います。 ノンノンはフローレンだし、スノークはもう貴族カツラかぶってないんだ・・・。トーベ・ヤンソンは日本のアニメ化に否定的だと思ってたけど、最近のアニメ化ではそうでもなかった…

「ニッポンのろまん絵葉書―大正浪漫の世界/林宏樹」

アールヌーボー風で少女趣味のものと、旧制高校の学生が書いたフォービズムやフォルマリズムの影響を受けたり、ひたらすら暑苦しいホモソーシャルな世界を描いたものとに二分。表紙の人魚の絵は暑苦しい旧制高校生の絵の中で比較的現代との接点を感じる作品…

「元気でね。/佃二葉」

古き良き高校時代を回想するイラストと短文。元気でね。佃 二葉 PHP研究所 2002-10売り上げランキング : 705466Amazonで詳しく見るby G-Tools

「Magnitude ZERO マグニチュード・ゼロ」

フランスを中心に世界中のアーチストによって描かれた東日本大震災復興を祈るイラスト集。胸が熱くなりますね。Magnitude ZERO マグニチュード・ゼロMindCreators LLC 朝日新聞出版 2012-03-07売り上げランキング : 76660Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商…

「ワイドで楽しむ奇想の屏風絵/安村敏信」

左右を入れ替えても大丈夫な屏風、真ん中だけ見るとなんだかだまし絵みたいな屏風など、立体であるがゆえに絵を見ただけではわかりにくい屏風絵の世界のおもしろさを伝える一冊。ワイドで楽しむ奇想の屏風絵 (広げてわくわくシリーズ)安村 敏信 東京美術 201…

「狂人の太鼓/リンド・ウォード」

図書館でなぜかアート関係の本が見たくなって適当に借りた中に含まれていた一冊。アメリカの版画家リンド・ウォードの版画のみで文字のないノベル「狂人の太鼓」です。文字情報が全然なくて人物のかき分けが今ひとつなので、どういう筋かはよくわかりません…

「ナンシー関 消しゴム版画/ナンシー関」

布施英利先生、ナンシー関は棟方志功の娘なんて書くからググっちゃったじゃないですか。 しかし、鋭い人間観察。しかも40歳に届かず亡くなっちゃうなんて・・・ナンシー関 消しゴム版画ナンシー関 メディアファクトリー 2003-10-03売り上げランキング : 5853…

「中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇/中野京子」

デメテルとペルセポネの一卵性母娘というか信田さよ子先生的デメテル=墓守娘説が面白かったですね。中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇中野 京子 文藝春秋 2011-03-09売り上げランキング : 5848Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 怖い絵 泣く女…

「幻覚より奇なり/田名網敬一 森永博志」

著者については存じ上げなかったんだけど、ジェファーソン・エアプレインの日本版、スーパーカー、Super Furry Animals のジャケット描いたり、雑誌「マドモアゼル」のエディトリアルデザインとかやっていた方ということです。絵のほうは何か気味悪い人の出…

「アフェリオン/東逸子」

静謐さと少女。APHELION(アフェリオン)東 逸子 NTT出版 1996-03売り上げランキング : 880986Amazonで詳しく見るby G-Tools

「ターシャのスケッチブック/ターシャ・テューダー リチャード・W・ブラウン」

ぴゅん氏本。犬や動物たちも可愛いけど、子どもも可愛い。ターシャのスケッチブックターシャ・テューダー リチャード・W・ブラウン by G-Tools

「パルステラ(Pulstella)―東逸子画集/東逸子」

ぴゅん氏本。静謐な静寂の中の妖精たち。巻末のモノクロの絵が良かった。パルステラ(Pulstella)―東逸子画集東 逸子 by G-Tools

「誰も知らない「名画の見方」/高階秀爾」

ファン・エイクの描いた人物の瞳に映っている部屋の光景とか、フェルメールの目の中の白い球というマンガ的表現とか、ベラスケスは写実に見えて元祖印象派とか、絵を見ながら気軽に読める絵画についての教養本です。Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学…

「スチームパンク造形作品1000/ドクター・グリム」

スチームパンクというよりネオヴィクトリアニズムといった方が個人的には分かりやすいかな。テクノロジーとレトロの奇妙な融合を表現するさまざまな造形作家・デザイナーの作品集。スチームパンク造形作品1000ドクター・グリム グラフィック社 2011-07-07売…

「もっと知りたいルドン―生涯と作品/山本 敦子 高橋 明也」

もっと知りたいドン!、って太鼓の達人じゃありません。先日、市立美術館でのルドン展を見たので借りてみました。 友人だったゴーギャンもルドンの目玉に触発されてひまわりの中に目玉を書いてるんですね。もっと知りたいルドン―生涯と作品 (アート・ビギナ…

「まばたきとはばたき/鈴木康広」

浜松出身の現代アーティスト、鈴木康広さんの作品とそのアイディアのスケッチ。工学デザイン的なおもしろい発想があって楽しい。このあいだ茂木健一郎氏との対談は抽選で外れてしまったけれど、市立美術館に東大の先端研の先生がワークショップをやったとき…

「図説 エロスの世界―エロティカ愛夢篇 (ふくろうの本)/青木日出夫」

ヴィレンドルフのヴィーナスから「世界の起源」までヨーロッパのエロティックアートをテーマ別に収集。ただ、時代などがばらばらなのでやや統一感に欠ける感じも。図説 エロスの世界―エロティカ愛夢篇 (ふくろうの本)青木 日出夫 河出書房新社 2001-09売り上…

「ペンブックス14 やっぱり好きだ! 草間彌生。」

80歳を越えてこの創作意欲。凄いね。ペンブックス14 やっぱり好きだ! 草間彌生。 (Pen BOOKS)ペン編集部 阪急コミュニケーションズ 2011-07-15売り上げランキング : 101501Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 クサマトリックス/草間弥生 無限の網―草間弥…

「エロティック美術館/田中雅志」

フランス革命期に流行した王族のエロティックなカリカチュア、ミラボーの妹とのインセスト、ミレーのポルノグラフィックな絵画、ラカンの所有していたクルーベの女性器アップのトルソー「世界の起源」など。エロティック美術館田中 雅志 河出書房新社 1996-1…

「若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語/ジョー・プライス 山下 裕二 鈴木 理策」

「若冲の衝撃」と一部だぶりますが、コレクションを寄贈した美術館との確執などは初めて読みました。若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語ジョー・プライス 山下 裕二 鈴木 理策 by G-Tools

「ザ・プライス・コレクション/辻 惟雄」

ユングの「赤の書」以来のでかい本ですね。お値段もなんと7万円超。解説は別冊になっています。もちろん買えないので図書館で借りました。ですので附属DVDは見られませんでした。若冲、蕭白、基一などの素晴らしいコレクション。ザ・プライス・コレクショ…

「ルネサンスのエロティック美術/越川倫明 編著」

国際シンポジウムの書籍化。ミケランジェロ、レオナルド、ティツィアーノなどの巨匠から、カラッチのエロティックな版画まで。 ルネサンスのエロティック美術ベット・タルヴァッキア ジョナサン・K・ネルソン 高梨光正 池上英洋 アウグスト・ジェンティーリ …

「伊藤若冲 鳥獣花木図屏風/山下裕二」

若冲の鳥獣花木図屏風を一冊でじっくり見せる。本の背の部分が表、裏ともに開いて屏風の全体を眺められるという変形本。静岡市立図書館の本を相互貸借で借りた。相互貸借本はビニールの透明カバーをかけられて貸し出されるんだけど、開く部分が見られるよう…

「司修のえものがたり/司 修 小池 昌代 川上 未映子 鴻池 朋子 角田 光代 落合 恵子」

画家にして幻想的な短編を書く小説家でもある司修の絵本のムック。司修のえものがたり司 修 小池 昌代 川上 未映子 鴻池 朋子 角田 光代 落合 恵子 トランスビュー 2011-04-27売り上げランキング : 181459Amazonで詳しく見るby G-Tools

「衝撃の絵師 月岡芳年」

幕末、明治初頭に活躍した残酷絵で有名な月岡芳年。晩年には精神を病んで巣鴨病院にも入院していたんですね。 あおり文句がうるさかったです。報知新聞ってこの頃から人妻が狼に食われたとかいうニュースを血まみれ図絵入りで掲載してたんですね。衝撃の絵師…

「もっと知りたい世紀末ウィーンの美術―クリムト、シーレらが活躍した黄金と退廃の帝都/千足伸行」

世紀末ウィーンの美術ガイドブック。もっと知りたい世紀末ウィーンの美術―クリムト、シーレらが活躍した黄金と退廃の帝都 (アート・ビギナーズ・コレクション)千足 伸行 by G-Tools

「日本の図像 春画」

こうやってみるとやっぱり性交場面に子どもがいるという設定が多いね。それから馬やら犬やらの獣姦モチーフも。 北斎はこのころから触手だし、国芳は伏姫x八房、歌麿は河童x美女、北斎のレズビアンものの構図にはちょっとびっくりする。 剃毛、出産、69…

「幻視絵画の詩学―スペイン黄金時代の絵画表象と幻視体験/ヴィクトル・I・ストイキツァ」

絵画のシンボルとして表れるキリスト教的な幻視のモチーフについて。エル・グレコとかムリーリョとか。 精神障害の幻視の話あたりとクロスしてくると個人的にはおもしろいんだけど、そういうこともなくひたすら退屈でした。幻視絵画の詩学―スペイン黄金時代…

「虹の絵師山本良比古作品集」

知的障害者による絵画。いわゆるアウトサイダーアート的な感じではなくて、端正な風景画という感じ。 数枚だけ入っている未来の風景の想像画や抽象画の方がおもしろかった。山本良比古作品集―虹の絵師 (1972年)山本 良比古 芸術新聞社 1972売り上げランキン…

「ミツ バルテュスによる四十枚の絵/バルテュス リルケ」

風診社版、泰流社版に続いて河出書房新社から二度目の復刊です。ぼくが読んだのは泰流社版で装丁は日本オリジナルですが、今度の復刊は仏版の装丁をいかして復刊したようですね。 批評家ピエール・クロソフスキーを兄に持つ画家のバルテュスが9から10歳の時…