2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧
銅版画・江戸川乱歩の世界/多賀新 春陽文庫の江戸川乱歩のカヴァー絵を描いていたのが銅版画家の多賀新。気味悪くてあんまり買った覚えはないけれど、まじまじと見るとエロティックでグロティスクでやっぱり怖い。よくこんなのカヴァーにできたね。 解説を…
父の日記/太田順一 妻に先立たれ単身生活を始めた68歳から認知症となってなくなるまでの20年間の書かれた筆者の父親の日記。それから干潟の人気のない世界を撮った「ひがた記」。最初は二冊の写真集となるはずだった作品が一冊にまとめられて不思議な余韻を…
ポートレイト 内なる静寂―アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集 アンリ・カルティエ・ブレッソンのポートレイト写真集。ジャコメッティ、ロラン・バルト、サミュエル・ベケット、マリリン・モンローなど被写体がいいっていうのもあるけど、おしゃれで静かで…
なぜ疑似科学を信じるのか: 思い込みが生みだすニセの科学/菊池聡 作者も後書きで書いてましたが大阪大学の菊池誠先生とよく間違えられるということで、ぼくも途中まで阪大の先生の本だと思って読んでました。菊池聡先生は信州大学の先生で認知心理学がご専…
ニッポンだった―エルスケン写真集/エド・ヴァン・デル エルスケン Ed van der Elsken エルスケンが撮ると1960年頃の日本もフィルムノワールの世界だなと言う気がする。 局部までリアルに作られたレイプされた女性の人形や、姦通のために裸で公道にさらされ…
鴨居玲素描集/鴨居玲 鴨居玲の絵を見ているとみんな自画像に見えてくる。鴨居玲素描集鴨居 玲 日動出版部 1988-11売り上げランキング : 1227151Amazonで詳しく見るby G-Tools Sat, Nov 24 16:21 [MM登録] ペイントツールSAI 公式ガイド (100%ムックシリーズ…
ジャズ 1955‐1959・61/エド・ヴァン・デル エルスケン ルイ・アームストロング、マイルス・ディビス、エラ・フィッツジェラルド、アート・ブレイキーとジャズに疎いぼくでも知っているような有名プレイヤーたちの熱いジャズの演奏。本当にこのころはジャズ…
綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(3)/綾辻行人・有栖川有栖 綾辻行人と有栖川有栖の実作をあげながらのミステリ談義の第三巻。こうすればネタバレもOKっていうなかなか面白い試み。 チェスタートンとか鮎川哲也とかひさびさに読み返した。鮎川哲…
セーヌ左岸の恋/エド・ヴァン・デル エルスケン 1950年代のパリの若者たちのモノクロームの写真と一人称の語り。ゴダールの白黒映画に出てくる人物みたいでかっこいい。とくに「俺」があこがれる女、アンことヴァリ・マイアーズがファム・ファタールっぽく…
パニックダイジテン (アスペルガーの心)/フワリ シリーズ第二弾でパニックの分類と対処法、まわりの人が気をつけるべきこと。フワリちゃん、やっぱすごいよ!パニックダイジテン (アスペルガーの心)フワリ 偕成社 2012-02-23売り上げランキング : 39621Amaz…
ロバート・キャパ スペイン内戦/リチャード・ウェーラン もちろん戦場カメラマンとして名前はよく知っているんだけど、写真をちゃんと見たのは初めて。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twtt…
14:44 斎藤先輩またご活躍ですね。 学生相談の基本 - | 日経ブック&ビデオクラブ http://t.co/2iKgrtwW 14:28 なにこの空前のきのこブーム。 14:27 [MM登録] フングス・マギクス 精選きのこ文学渉猟 http://t.co/W1bPTlz9 03:21 [MM登録] からだの知恵に聴く…
BOOKS BEAUTIFUL―絵のある本の歴史/荒俣宏 ラノベも萌え擬人化も別に新しいものじゃなくて、脈々と歴史的な伝統があるんだよね・・・・。息を呑むような美しい挿絵。ビブリオマニアじゃないんだけど、こういうのはちょっと惹かれちゃう。、BOOKS BEAUTIFUL―…
ロマンとの遭遇―小松崎茂の世界/根元圭助 挿絵画家小松崎茂の作品集。後世に与えた影響は大きいね。大伴昌司の図解とかももとをたどればここら辺が元という気がする。 年代的にはかろうじてサンダーバードとかのプラモのケース絵でしっているかなという感じ…
エヴァQ 後で見ようかなとは思ってましたが、TVで煽られて結局見にいってしまいました。後は学生相談研修会の準備・・・・。 驚きの介護民俗学/六車由美 大学の教員を辞めて、介護の現場で高齢者の話に耳を傾ける「介護民俗学」を実践してる著者のほんと…
僕が見たアフガニスタン Afghan Blue―久保田弘信写真集/久保田弘信 アメリカはヴェトナムを屈服させることはできなかったし、ソヴィエトもアフガニスタンを屈服させることはできなかった。人と土地の結びつきは深い。戦乱の傷跡が未だ癒えぬ国、アフガニス…
春画にみる色恋の場所/白倉敬彦 春画の場所別分類だけど、玄関・店先、雪隠、鰻屋、木の上下、墓地、火事場、垣根越し、火の見櫓、押入、縁側、船の上、井戸端と50カ所。さすが世界に冠たる変態な日本人。ただやっぱりここは2つ削って48カ所にすべきだっ…
鶏肉倶楽部/中村明日美子 耽美マンガ家中村明日美子の短篇集。表題作はグルメじゃなくて鶏姦の話です。やっぱり中村明日美子にはサーカスの話が合いますね。あとはカニヴァリズム、民俗学と通過儀礼とかメイドと女主人とか。鶏肉倶楽部 (F×COMICS)中村 明日…
ノーダリニッチ島 K・スギャーマ博士の動物図鑑/K・スギャーマ 個人的には「こびとづかん」は気味が悪くてああいうグッズを好む心性は気がしれませんが、「山海教」や「鼻行類」など未知の動物の図鑑を描いてみたいという欲望をもった人間は昔からいるよう…
スチームパンク東方研究所 未来懐古的造形世界/スチームパンク東方研究所 サイバーパンクをもじったヴィクトリア朝時代のアルカイックなメカニックの世界、それがスチームパンク。東方といっても東方プロジェクトとは関係ない・・・ですよね? こんなのが作…
猫ノ眼時計/津原泰水 久々に猿渡−伯爵シリーズの短篇集。巻末に猿渡の年表が付いていたが、ほんとに災難つづきの人生だね。伯爵と巻き込まれる奇妙な事件の珍道中もいいけど、表題作のような静謐な話も良いね。 最初の「日高川」には北山修先生作詩の「花嫁…
クリスティーネ・フルヤ=ゲッスラー メモワール 1978‐1985/古屋誠一 藤原新也の写真集の写真集「末法眼蔵」を見て知りました。写真家古屋誠一がドイツ人の妻クリスティーネとの出会いから死までをカメラに納めた写真集。クリスティーネはとても美しく、母と…
一期は夢よ 鴨居玲/滝悌三 よく57歳まで生きたと言うことでしょうか。画家鴨居玲の生涯。一期は夢よ 鴨居玲滝 悌三 日動出版部 1991-09売り上げランキング : 98409Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 花美術館 vol.13―美の創作者たちの英気を人びとへ 特…
森見登美彦の京都ぐるぐる案内/森見登美彦 森見氏の作品で巡る京都案内。 新作が出ないのでぴゅん氏が書けなくなっているのではないかと心配しています。法月綸太郎もそうだけど、京都には執筆を遅らせるなにかがあるのか・・・(もう東京在みたいですが) …
リー・ミラー写真集 -いのちのポートレイト-/リー・ミラー リー・ミラーは写真家。マン・レイの愛人であり、マン・レイの作品によく使われているソラリゼーションという技法はリー・ミラーが発見したものとのこと。後に雑誌「ボーグ」に戦争のフォトルポル…
現代語訳 春画〜詞書と書入れを読む/早川 聞多 上智大学国文女学生の会 現代でも「セリフ付きエロ画像」というジャンルがあるようですが、そのような日本におけるエロティック・アートと文字の不可分の結びつきを遡っていくと春画に辿り着きますね。 あのう…
鴨居玲画集/鴨居玲 ピエロや老醜を強調した人物画を描きながらも鴨居玲の絵にはダンディズムが感じられる。北山修先生の好みの画家というのも何となくわかるね。鴨井玲画集鴨居 玲 俵 万智 宝木 範義 日動出版部 2001-02売り上げランキング : 384614Amazon…
フクロウからのプロポーズ 彼とともに生きた奇跡の19年/ステイシー・オブライエン 著者とメンフクロウのウェズリーとがともに過ごした19年の記録。原題は"Wesley The Owl"。邦題はロマンチックな感じですが、字義通りウェズリーは著者のステイシーをつがい…
横尾忠則コラージュ: 1972-2012/横尾忠則 ちょっと記憶が曖昧なんだけど、高校の頃実家が薬局で化粧品(マンダム?)の景品として横尾忠則のコラージュポスターを手に入れて部屋に貼っていた。当時は横尾忠則がどんな人かもよくは知らなかったんだけど、ア…
レッドツリー/ショーン・タン 日本語版で勝手につけた?サブタイトル「希望まで360秒」が最悪ですね。また表カバー折り返しに書かれた紹介文も解説文に書くべきネタバレでした。英語もそんなに難しくないので英語版の購入をお勧めします、と書いたのは2004…