2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
海外書籍の紹介原稿の依頼があったので承諾。どの本にしようかな。
いまや絶滅寸前の精神病理学ですが、1987年というまだ生物化学的精神医学が花開く前、宇都宮病院事件の記憶もさめやらぬ時期に書かれた精神病理学的精神医学史。アマゾンのユーズドで300円もせずに買えるのはお買い得。 にぶいことにジャネの項を読んでいて…
フロム・ライヒマンは「分裂病を生み出す母親」という表現を一回使っただけだったが、その表現はあっというまに精神科医の間に浸透した。 病気は break down ではなく、break through としてとらえられるべきだ。 レイン 新生自己感=感覚 中核自己感=欲動 …
読書管理にはウェブサービスのメディア・マーカーを使っているんだけど、あんまり他の人と交流するような設計ではないので、ちょっとこちらにも登録してみました。読んだページ数が視覚化されるのがおもしろいね。 http://book.akahoshitakuya.com/u/19844
そういえばピュアフル文庫版「光車よ、まわれ!」も出てたのだった。オレンジ党と黒い釜 (fukkan.com)天沢退二郎 林マリ ブッキング 2004-10売り上げランキング : 312440Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 オレンジ党、海へ (fukkan.com) 闇の中のオレン…
「こころの秘密」、買ってしまった故に読むのが凄く遅くなった。誤植「ヘブライ後」→「ヘブライ語」 ハイデルベルク学派=ヤスパース、シュナイダー vs チュービンゲン学派=クレッチマー こころの秘密―フロイトの夢と悲しみ佐々木 承玄新曜社 2002-04-12売…
変身願望~メタモルフォーゼ (SFセレクション)赤木 かん子 ポプラ社 2005-02売り上げランキング : 52338Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 時空の旅 (SFセレクション) 地球最後の日 (SFセレクション) ロボットVS.人類 (SFセレクション) 宇宙の孤独 (SFセ…
一級症状で有名なクルト・シュナイダー、俳句に関心があったらしい。 via 精神病理学とは何だろうか/松本雅彦 松本先生そういえば「症例マドレーヌ」の訳者だった、とジャネの項を読んでいて気づいた。
未来世界へようこそ (SFセレクション)赤木 かん子 ポプラ社 2005-02売り上げランキング : 544544Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 宇宙の孤独 (SFセレクション) ロボットVS.人類 (SFセレクション) 時空の旅 (SFセレクション) 変身願望~メタモルフォーゼ…
臨床心理学でいうラポールとはメスメルの生体磁気起源だからフランス語なのか。はてなキーワードではNLPの用語という狭義の意味だけが載っている。 ラポール - Wikipedia 分裂病の概念化においてクレペリンは縦断的な時系列の発症過程を重視するのに対し…
科学者たちの陰謀 (SFセレクション)赤木 かん子 ポプラ社 2005-02売り上げランキング : 652051Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 変身願望~メタモルフォーゼ (SFセレクション) 時空の旅 (SFセレクション) 地球最後の日 (SFセレクション) 宇宙の孤独 (SF…
f植物園の巣穴梨木 香歩朝日新聞出版 2009-05-07売り上げランキング : 5749Amazonで詳しく見るby G-Tools
『頭のうちどころが悪かった熊の話』に続く大人のための童話集。まるまれアルマジロ!―卵からはじまる5つの話安東みきえ 下和田サチヨ 理論社 2009-03売り上げランキング : 132869Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 頭のうちどころが悪かった熊の話 この…
精神医療と社会―こころ病む人びとと共に藤沢 敏雄批評社 1998-11売り上げランキング : 472968Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 狂気と犯罪―なぜ日本は世界一の精神病国家になったのか (講談社プラスアルファ新書) 目次1 序章 2 私的精神医療史の試み 3 …
図書館の本を水濡れさせてしまって買い取りそのままになっていたのをようやく読みました。もう二巻が出てましたね。 著者の書いているミステリは最初の数冊は読んだのですが、注釈で自分の好みを押しつけられる感じが嫌で読まなくなりました。そういう自らの…
道徳療法で有名なヨーク療養所のウィリアム・テュークは、クエーカー教徒であり、もともとコーヒーやお茶の商人。この会社は現在のトワイニング社の元会社のひとつ。 William Tuke - Wikipedia, the free encyclopedia
精神医学百年史―人文史への寄与 (創造医学選書)E.クレペリン「新樹会」創造出版 1998-07売り上げランキング : 1364049Amazonで詳しく見るby G-Tools
ぼくの定義でいくと批判っていうのは、批判者と批判対象が明確なことが必要で、匿名の意見は批判モドキ、批判対象が不明確なものはあてこすり/ほのめかしですね。両者ともスルー可です。まあ、とりあえず書いときます。
女と蛇―表徴の江戸文学誌高田 衛筑摩書房 1999-01売り上げランキング : 804695Amazonで詳しく見るby G-Tools
英単語イメージハンドブック大西泰斗青灯社 2008-10-04売り上げランキング : 1883Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 これで話せる!英語のバイエル 初級 (CDブック) 話せる英単語ネットワーク 動詞編―イメージでわかる→覚える→使える ハートで感じる英語…
マリリン・モンローと彼女を担当した最後の精神分析家ラルフ・グリーンスンの関係を扱ったドキュメンタリ風「小説」。著者自身はフランス人で分析家。精神分析史という点からも興味深い。 ラルフ・グリーンスンは精神分析のテキストを書くくらいの権威的人物…
というのが9月に出る予定で、そこに「本や論文の読み方、事例研究を学ぶ」という原稿を執筆予定。そろそろ書け自分。 中井久夫先生、神田橋條治先生、土居健郎先生、村瀬嘉代子先生はじめ豪華執筆陣(予定)なのでそういう本に一緒に原稿が載るのは光栄だし…
ロールシャッハテストはヘルマン・ロールシャッハの独創によって生み出されたわけではなく、その源流となった多くのインクのしみを使った遊び、芸術、テストなどが存在する。本書はその中でも有名なクレクソグラフィーの生みの親、ユスティーヌス・ケルナー…
9月に名古屋で行われるメンタルヘルス研究協議会の準備委員会のため名古屋大学に行ってきました。今年は実習の分科会を担当することになりました。
能と精神分析 (平凡社選書 (196))金関 猛平凡社 1999-09売り上げランキング : 462408Amazonで詳しく見るby G-Tools システム論からみた学校臨床吉川 悟 金剛出版 1999-09売り上げランキング : 196926Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 システム論からみ…
日本でも次のトレンド必死の「子どもの双極性障害」ですが、いろいろ批判もあるようです。 "The bipolar child is a purely American phenomenon": An interview with Philip Dawdy | Psychology Today Blogs 子どもの双極性障害―親と専門家のためのガイドDe…
ミステリでした。ちょっと長すぎでしょうか。硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)貴志 祐介角川書店 2007-10売り上げランキング : 18480Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫) 狐火の家 青の炎 (角川文庫) …
軽度発達障害―繋がりあって生きる田中 康雄金剛出版 2008-11売り上げランキング : 229316Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応―「仮に」理解して、「実際に」支援するために (学研のヒューマンケ…
精神病院に勤めていて有益な体験は何だったかというと、まあ迷うところではありますが、有料の開業心理療法など決して訪れない人々に関わったこと、特に自発的な治療意欲を持たない(ように見える)人々とどう関係をつけていくかを鍛えられたことがあると思…
日本初の自称ダダイスト、大逆事件で夫のアナーキスト大杉栄と一緒に殺された伊藤野枝の元夫、野溝七生子、林芙美子の愛人であり、「ですぺら」の作者でもある辻潤の伝記。生来犯罪社説で有名なイタリアの精神科医チェザーレ・ロンブロゾーの「天才論」の翻…