ミステリ
精神科医天野不巳彦を共有点としてつながる5つの短篇。いくつかの作品を連想。何かおさまりの悪い読後感だけど、それが作者のねらったものかな。かくも水深き不在竹本 健治 新潮社 2012-07-20売り上げランキング : 247484Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商…
詠坂雄二の雄二は堀井雄二の雄二ってホントかな。詠坂氏だったらそのために後から勉強してゲームマニアを装うくらいはやりそうだけど、多分本当なんでしょう。「電氣人間の虜」に登場したフリーライターの柵間と危ない先輩の流川、探偵役の詠坂雄二の登場す…
未読の作家もあったりするので、読んでいる作家のところだけ目を通しました。ミステリを時代性と結びつけて考察するやり方って、もうちょっと消費され尽くしちゃったのかな・・・・。「謎」の解像度円堂都司昭 光文社 2008-04-22売り上げランキング : 467215…
名探偵月島凪サーガといってもいいのかな。肝心の名探偵は・・・・なんですけど。 伊坂幸太郎があんなに受けるんだから、もうちょっと毒のある著者の本ももう少し受けてもいいのにね。ドゥルシネーアの休日詠坂 雄二 幻冬舎 2010-07売り上げランキング : 548…
ラストの一章はぶいたら傑作になったんじゃないかと思って読んだけど、最後の最後で大笑い。これは評価が分かれるところだろうけれど、僕は買うよ。詠坂雄二はこうじゃないといけない。電氣人輭の虞詠坂 雄二 光文社 2009-09-18売り上げランキング : 446926A…
詠坂雄二らしいひねたミステリ。何を書いてもネタバレになりそうなので以上。乾いた屍体は蛆も湧かない (講談社ノベルス)詠坂 雄二 by G-Tools
ぴゅん氏のお勧めで久々に面白いミステリを読みました。騙されましたね。他のものも読んでみます。遠海事件詠坂雄二 光文社 2008-07-18売り上げランキング : 341031Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 電氣人輭の虞 ドゥルシネーアの休日 扼殺のロンド (…
都筑道夫だの連城三紀彦だの懐かしい作家の短編を読みました。雑誌「幻影城」で連城氏の花葬シリーズを初めて読んだときは衝撃でしたね。他にも小松左京のショートショート、ゲストの北村薫が子どもの頃自作の手書きのアンソロジーでとりあげたというミステ…
著書「アクロイドを殺したのはだれか」でクリスティの古典ミステリ「アクロイド殺し」の意外な真犯人を詳細なテキスト読解を経て導き出した精神分析家のピエール・バイヤールが、今度はシャーロック・ホームズの捜査ミスに挑む。 ちょっと冗長かつ、ホームズ…
ミステリの蘊蓄を語りたいときにやっぱりネタバレの問題はネックになっちゃうわけだけど、確かに取り上げたい作品をそのまま載せちゃえばそういう問題は発生しないね。 ドイル、クイーン、カーの短編なんか本当に久しぶりに読みました。綾辻行人と有栖川有栖…
探偵小説に関しては結構知っているつもりでしたが、八切止夫も土屋光司も聞いたことないな・・・と思って読み始めましたが、八切止夫というのはミステリよりもトンデモ本関係で、上杉謙信女性説とか、明智光秀暗殺非犯人説などのいわゆる八切史観の人だとい…
「本の窓」に連載されていたときにちらちらと読んでいましたが、まとめて読みなおしました。大学の非常勤講師としてミステリを読む講義をしている著者が、講義で取り上げたミステリについて新たな角度から考察しています。 ミステリ好きのためにネタバレに関…
館シリーズの第9作目。んー、ちょっと偶然が多すぎるんじゃないでしょうか。後書きに書かれているように400枚でおさめたらよかったと思いました。 本筋とは関係ないのですが理系ホラー好き格闘技マスターメイドの存在が浮きすぎておかしかったです。奇面館の…
最近の若者は学校の図書館で「少年探偵団」シリーズを読まずに育っているっていうのを何かで読んだな。 そうはいっても現在でも読み継がれる乱歩の作家としての軌跡を追ったエッセイ。 クリスティの本邦初訳がポアロが言語連想テストをするものだとか、乱歩…
ハードボイルド成分がなくてロジックだけになっちゃうとちょっと個人的には辛い感じです。キングを探せ (特別書き下ろし)法月 綸太郎 講談社 2011-12-08売り上げランキング : 5784Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 奇面館の殺人 (講談社ノベルス) 20…
NHKの犯人あて推理ドラマでやっていたもののノベライズですが、東海村JOCの臨界事故などもうひとつのストーリーを絡めてさらに怪奇趣味を強めていますね。ゴーグル男の怪島田 荘司 新潮社 2011-10売り上げランキング : 24024Amazonで詳しく見るby G-Tools…
ミステリ評論集、だけどテーマ別のあらすじが羅列される感じで、未読のものも多かったから斜め読みしてしまいました。ミステリで読む現代日本野崎 六助 青弓社 2011-11-18売り上げランキング : 378164Amazonで詳しく見るby G-Tools
ミステリ古書マニアとしても知られるマンガ家、喜国雅彦さんのミステリ古書エッセイの第三弾。豪華別冊付きの箱入りです。 ビブリオマニアックな傾向は全然ないんですが、伝説のミステリ雑誌「幻影城」の編集者、島崎博さんのその後のことなどが読めたのが良…
哲学ミステリ名探偵矢吹駆シリーズの最新作は満を持しての精神分析特集。「オイディプス症候群」というタイトルの前作が伝染病もので肩すかしだったので、ジャック・ラカンの引用を巻頭に持ってきたきた本作には期待感が・・・。しかし、XXXXXXXXX…
子ども向けのミステリの表紙のコレクション。半分くらいはまったくみたことない世代ですけど、昔読んだ本の表紙を見ると懐かしいですね。辻真先さんが薩次・キリコシリーズのことを書いていて、現在その最終作「戯作・誕生殺人事件」を執筆中と書いてあって…
英米黄金期のミステリのジャケット・アート。まんが家の喜国雅彦も書いているけれど、もはやコアな蒐集家は中味を読まなくてもジャケ買いするということです。 個人的にはどっちかというと英米のモダンな表紙よりも、日本の単行本のおどろおどろしい表紙の方…
東京を舞台にしたミステリの粗筋を追ったエッセイ集。ミステリと東京川本 三郎 平凡社 2007-10-20売り上げランキング : 313088Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 火刑都市 (講談社文庫) 私の東京町歩き (ちくま文庫) 大正幻影 (岩波現代文庫) いまも、君…
筆者は武蔵野美術大学教授。江戸川乱歩、ポー、クロフツ、ドイル、カフカ、安部公房、つげ義春らの作品を室内インテリアという観点から分析したエッセイ。探偵小説の室内柏木 博 白水社 2011-02-17売り上げランキング : 58321Amazonで詳しく見るby G-Tools関…
奥泉光のミステリというと最後は地と図の境界さえ消え失せて、あれ犯人は誰だったの?という感じのメタミステリが印象的で、そういう中でも『葦と百合』といった傑作もいろいろ残していますが、そんな奥泉氏の『モダールな現象』は、あまりにミステリ的な解…
あんまりおもしろくないけど、妙な読後感のミステリ短編集。メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)麻耶 雄嵩 講談社 2011-05-10売り上げランキング : 17313Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス) 貴族探偵 隻眼の少女 …
ミステリ専門の古書店を舞台にした日常の謎系の連作短編集。乾くるみなのに読後感悪くなく、女性がビッチじゃなく。蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)乾 くるみ 徳間書店 2010-05-07売り上げランキング : 185353Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 林真…
麻耶雄嵩らしいいい壊れ具合でしたね。シリーズ化するのかな?隻眼の少女麻耶 雄嵩 文藝春秋 2010-09売り上げランキング : 5204Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 貴族探偵 セカンド・ラブ キッド・ピストルズの醜態 ジークフリートの剣 なぎなた (倉知…
伊坂作品ではひさびさのヒット。読んでいる場合じゃないんだけど、読んでしまいました。マリアビートル伊坂 幸太郎 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-23売り上げランキング : 795Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 バイバイ、ブラックバー…
死に至る病、「ソムノスフォビア(唾液感染性睡眠恐怖症)」が流行した未来でのおはなし。 ソムノスフォビアが学術用語としてしっくり来ないのはソムノスがラテン語でしかも連結形ではないせい。連結形にしたらソムニフォビア、ギリシア語で言えばヒプノフォビ…
もう叙述トリックがくるとわかっているので、注意して読むからわかってしまう。これで落ちがなかったら本当に衝撃だと思う。セカンド・ラブ乾 くるみ 文藝春秋 2010-09売り上げランキング : 10633Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 隻眼の少女 スリープ …